ソース:www.osho.com/

OurSevenBody_Health

人間の七つの身体

 パタンジャリは人間の存在を五つの種子、五つの身体に分けている。彼によれば、あなたはひとつの身体を持っているのではない。あなたの身体にはいくつもの層がある。それには五つの層がある。

 最初の身体を彼は「アンナマヤ・コーシャ」、食物の身体、大地の身体と呼ぶ。それは大地からつくられ、絶えず食物によって栄養を補給されている。食物は大地からやって来る。食物をとることをやめたら、あなたのアンナマヤ・コーシャは衰弱していく。だから人は自分が食べているものにとても注意深くならないといけない。なぜなら、それがあなたをかたちづくり、それは無数のやり方であなたに影響を与えるからだ。遅かれ早かれ、あなたが食べたものはたんなる食べ物ではなくなる。それは血になり、骨になり、あなたのまさに精髄になる。それはあなたの存在のなかを循環し、あなたに影響を与えつづける。だから食べ物の純粋さが、純粋なアンナマヤ・コーシャを、純粋な食物の身体をつくる。

 最初の身体が純粋で、軽やかで、重くなければ、第二の身体に簡単に入ることができる。そうでないとそれは難しい——あなたは重荷を負っているからだ。観察したことがあるだろうか、自分が食べすぎたときのことを、それもこってりとした食べ物を? すぐにあなたはある種の眠気を感じ、まぶたが重くなってくる。そのまま眠ってしまいたい。たちまち目覚めが失われていく。第一身体が重荷を負っていると、最大限の目覚めをつくりだすことが難しくなる。あらゆる宗教で断食がこれほど重要なものになったのはそのためだ。だが、断食は科学であり、人はそれをもてあそぶべきではない。

 先日の夜、一人の女性がやって来て、こう言った。彼女は断食をしていたのだが、今では全身が、彼女の全存在が不調に、ひどく不調になってしまったというのだ。今では胃腸が正常に機能していない。そして胃腸が正常に機能していないと、あらゆるものが衰弱してくる。活力が失われ、元気でいることができない。あなたはどんどん生気を失って死んだようになっていく。

 だが、断食は重要だ。それはごく注意深くなされなければならない。人はまずアンナマヤ・コーシャの働きを理解しないといけない——それからだ。しかもそれは適切な指導の下でなされねばならない——アンナマヤ・コーシャのあらゆる局面を経験している者の指導の下で。それだけではない。彼はそれを超えて、アンナマヤ・コーシャを目撃者として見ることができないといけない。そうでないと断食は危険なものにもなりうる。そのような場合には、適切な量の適切な内容の食べ物を食べるようにしないといけない。断食をする必要はない。

 だが、これは重要なことだ。なぜなら、これはあなたの第一身体であり、人びとは多かれ少なかれ自分の第一身体にしがみつくからだ。彼らはけっして第二身体へと移行しない。数多くの人が自分に第二身体、もっと深い身体があって、それが最初の「さや」の背後に隠れていることにすら気づいていない。最初の覆いはとても粗雑なものだ。

 第二の身体をパタンジャリは「プラナマヤ・コーシャ」、エネルギーの身体、電気的な身体と呼ぶ。第二のそれは電場、電界からできている。それが鍼療法のすべてだ。この第二身体は最初のものより微妙であり、第一身体から第二身体へと移行しはじめた人たちは、この上もなく魅力的で、磁力的で、催眠的なエネルギー場になる。彼の近くへ行くと、あなたは元気になり、活性化する。

 食物の身体のなかだけで生きている人のそばに行くと、あなたは元気がなくなる。彼はあなたから生気を吸い取ってしまう。何度も、あなたはそういう人に行き会ったことがある。あなたから元気を吸い取ってしまうような人に。彼らが行ってしまうと、あなたはなにかを失い、消耗したように感じる。まるでだれかにエネルギーを抜き取られてしまったかのようだ。最初の身体は吸い取り屋であり、最初の身体はとても粗雑だ。だから最初のもの、身体指向の人たちといっしょにいすぎると、あなたはつねに重たさ、緊張、倦怠、眠たさを感じ、エネルギーがなくなり、つねに自分のエネルギーの最低の段階にとどまっている。そしてもっと高く成長するために使われる十分な量のエネルギーを持っていない。

 このタイプ、最初のタイプ、アンナマヤ・コーシャ指向の人は食べ物のために生きている。彼は食べ、食べ、食べ、それが彼の一生になる。彼はある意味でいつまでも子どもっぽい。子どもがこの世で最初にすることは空気を吸うこと、次に乳を吸うことだ。子どもがこの世で最初にしなければならないのは食物の身体を助けることであり、もしある人が食べ物にとらわれたままでいたら、彼は子どもっぽいままでいる。彼は成長を阻害されている。
 

Osho, Yoga: The Path to Liberation, Talk #1 
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