先日、在宅勤務で午後半休だったため妻とふたりで外にランチを食べに行きました。

 

特に食べたいものがなかったのでファミレスにしようかということになり、ファミレスでも少し高級志向のRホ〇トにしました。

 

Rホ〇トはコロナ禍以来4年ぶりになるかとというご無沙汰ぶり。

 

昔からあるお馴染みメニューもありましたが、たまにはランチメニューもいいかなと目に留まったのが『黒毛和牛ステーキご飯ランチ』。

 

和牛ステーキランチが@2,130円。肉の大きさも小さいので
「これは本物の和牛だろう。」

と二人して注文することにしました。

 

やってきたのは、お子様メニューかと目を疑うばかりの小サイズのもの。

 

▲黒毛和牛ステーキご飯ランチ

 

「やっばり和牛だからね。仕方ないよ。」

 

とサイズは小さくとも味は一流とばかりに食してみましたが、どうひいき目に見ても

黒毛和牛というには肉質が硬く、パサパサで「本当に和牛なの? コレ?」というものでした。

 

店長呼んで「コレ、本当に和牛なの?」と尋ねても「和牛でございます」という答えが返ってくるだけでアホらしいので、やめました。

 

近くのスーパーで黒毛和牛4等級サーロインという肉が120~150gで1,800~2,100円ぐらいで販売しており、時折買って家で焼いてみますが、やわらかく、脂がのっていて美味。

このファミレスの黒毛和牛は明らかに違う牛肉であることは明白でした。

 

要するに黒毛和牛というより輸入肉の味なのです。

 

和牛の定義を拡大解釈して和牛と呼んでいるのかも知れませんが、これは俗にいう羊頭狗肉というヤツ。

 

※羊頭狗肉

⇒ 見かけや表面と、実態が一致しないたとえ。宣伝は立派だが、実際には粗悪な品を売るたとえ。中国で羊の頭を看板にかけながら、実際は犬の肉を売る意から由来。

 

 

ついこの間も安さが自慢の肉屋から始まった全国展開するスーパーが、生産地表示に疑義ありとして行政指導されていたことが報道されましたが、ここのところ便乗値上げと羊頭狗肉が横行しているように感じてなりません。

 

昔は羊頭狗肉のようなことを一度やったら信頼や信用がなくなり、長い目でみると命取りになるのでキチンとしたところは手を染めないというのが常識でした。

 

しかし、平成時代になって大手メーカーや老舗料亭までもが原産地偽装、残り物の再利用、製造日時の改ざんなどを行い淘汰されました。

 

「安いよ! 安いよ! 安くて良いものをお届けします!」

 

はスーパーをはじめとする最近のセールス常套句ですが、良いものが安いには何かあるし、何もないならほぼ羊頭狗肉は間違いないです。

 

食品や料理は

 

「いい加減な文句にまんまと引っかかってしまった・・・」

 

で苦笑して終わりですが、家とか土地とか車ですと笑って済ます訳にもいきません。

 

医療特に薬もまた羊頭狗肉は笑えません。

 

今のところジェネリック薬品の不都合は耳にしません。

ジェネリックは基本的には薬の開発特許が切れたため安いのですが、安くするため必要な製造工程を省略する、粗悪材料や問題ある物質を使うとなると危険です。

 

あらゆるものがコストダウンを強いられますが、コストダウンを無理やり行ったり、そもそも粗悪なものを良質なものと銘打って売り出すような行為が最近の日本で横行しています。

 

"中国製品はあやしいが国産製品なら安心できる"

 

というのは過去のことで、今や日本国内で消費者を騙し、適当なことを言って金を巻き上げる輩が跋扈しています。

 

羊頭狗肉は今や日本で広まりつつあるのです。

ご用心を。