新型コロナ禍が一段落したと思ったら、とても心配な感染症が拡大しています。

 

"人喰いバクテリア"の感染拡大。

致死率が何と30%を超える(3人に1人)という驚異の細菌感染症で短時間のうちに死亡するか、手足を切断するという恐ろしいものです。

 

最近、会社で

「風邪をひいたみたいなので休みます。新型コロナではありません。」

 

と言っていた方が、まさかの人喰いバクテリア感染で生死の淵をさまよったという事例がありました。

 

人喰いバクテリアの正体はどこにでもいる溶連菌というタイプの細菌。

正式名称は"劇症型溶血性連鎖球菌"というもの。

 

▼劇症型溶血性連鎖球菌

劇症型溶血性レンサ球菌(国立感染症研究所提供) - 人食い細菌が免疫阻止 大量の脂質で、大阪大解明 - 写真・画像(1/1)|【西日本新聞me】

 

連鎖球菌はどこにでもいる陳腐な細菌です。

 

よく風邪で扁桃腺が腫れたというものの多くがこうした細菌が付着、増殖して炎症を起こしたものと言われています。

 

また、とびひとか面疔とか、とにかくちょっとした細菌感染症には登場する平凡な細菌で健康な人の鼻腔にも住み着いていることもあるのだとか。

 

鼻くそをほじった手でモノを食べるな!

 

と昔祖父母から注意されましたが、行儀が悪いからではなく、健康に良くないからだったのだと改めて知りました。

 

そんな平凡な細菌が何故、致死率3割超えの人喰い細菌に変貌したのか?

 

原因は新種の株の出現だと言われています。

M1UK系統株と呼ばれているのがソレで、M1UK系統株はそれ以外のM1型株と比較して毒素の産生量が約9倍、感染力も強力。

 

M1UK系統株はヨーロッパ〈イギリス〉で見つかったもののようですが、これが日本にも入り込んできていて、従来型の溶連菌と置き換わる勢いなのだとか。

 

24時間程度で筋肉の壊死、心臓や腎臓の著しい機能低下等で死亡に至るといいます。

 

「風邪みたいだけど、ちょっとひどいからインフル? コロナかなぁ?」

 

などと呑気にしていたら、筋肉壊死による手足切断や最悪死亡となる恐ろしい感染症です。

 

予防法は手洗い、うがい、マスクの着用と見知らぬ人が大勢集まって飲食するところに行かないこと。つまり、新型コロナ対策を続けていれば人喰いバクテリアに命を狙われることはなさそうです。(空気感染はしない)

 

もちろん、この人喰いバクテリアに感染したら全員が死亡する訳ではありません。

そうなる確率は3分の1。

 

私のように糖尿病などで免疫低下を招く基礎疾患を持っている人、慢性持病のある人は要注意とのこと。

 

あと小さな傷口からも菌が入り込むので手足に擦り傷、切り傷があるときは絆創膏等で細菌侵入を防ぐしかないといいます。

 

一難去ってまた一難。

 

風邪ひいたみたい・・・・は注意が必要ということです。

皆様も気を付けてください。