昨年のこの日に私は心臓弁膜症(僧帽弁閉鎖不全)の手術を受けました。

 

自覚症状は何ひとつないが、はっきりと心雑音が聞き取れるほどの重症。

 

「手術して完璧に治した方が良いですよ」

 

という主治医の言葉を受け、手術を決心しました。

 

手術室へ向かうエレベーターまで見送ってくれた妻の泣きそうな、不安気な表情は忘れられません。

当時体調が良くなく、私の手術まで気が回らないと言っていた妻ですが、本当は心配だったのだと思いました。

 

麻酔から覚めて、チューブ類が体中につながれた状況に驚きました。

そっか・・・心臓の手術したからなぁ。

 

低浸潤のロボット手術(ダビンチ)だったため術後の回復は驚異的に早く、手術から1週間で退院できたのは幸いでした。

手術痕は小さく、右胸部脇にワイシャツのボタン大の跡が3つあるのみ。

仕事もリモート勤務主体であったため無理せずに復帰できました。

 

周囲からは「本当に心臓の手術したんですか?」と言われるほどでした。

 

ただその後、何となく体調が優れない状態が続き五十肩も発症。

右鎖骨付近に硬いしこりなども発生し、健康不安に怯えた一年でした。

 

青天の霹靂とも言える心臓病の宣告、

あっという間に進行した病の悪化(だけど、何の自覚症状はない)、

手術の決断とその後の体調不良

 

病は知らぬ間に近寄ってきて、それまでの生活や人生を一変させます。

 

そして、当たり前に過ごして来た日常や健康のありがたさを痛感するようになります。

 

普通の生活に戻れるようになると病や入院時の辛さは過去のものとなり、その有様は

"喉元過ぎれば熱さを忘れる"そのものです。

 

心臓手術から丸一年が経過し、命あること健康に生活できることの大切さを再認識しています。

 

今も上司のパワハラや将来の生活に対する不安など悩みの種は尽きませんが、そうゆう時は命があること、

健康に生活できることへの感謝を忘れていないかと自問自答するようにしています。

 

何とか一年は無事に過ごせました。

今後もこの記録を延ばせていけるよう願うばかりです。