今日、棚を整理していたら10年前に騒いでいた胃の検査(胃カメラ)結果が出てきた。
10年前、食べるとモノがつっかえるような不快感と時折、胃がキュッと痛くなることがあり、人生初めての胃カメラに臨んだ。
胃カメラといえば、舌のつけ根をカメラが刺激することで嘔吐反射を誘発してゲーゲーと死ぬ思いをすることで有名だったため、えづかない最新式胃カメラとして経鼻胃カメラの名医のところで検査をしたことが想起された。
経鼻胃カメラは嘔吐反射は全くなく、苦痛は何一つなかったのたが、目の前の大スクリーンに映し出されたのは胃の粘膜にキノコ状のポリープが大量にニョキニョキと生えている画像だった。
「これは、胃がんなのか!?」
自分の胃の粘膜の画像に驚愕していると、医師よりこのテの胃のポリープは悪性ではないので心配いりません、という解説でホッとした記憶がある。
結局、軽い胃炎と逆流性食道炎で食道と胃の境目が赤く炎症を起こしているだけだったが、それでも以後、胃腸に注意を払うようになった。
当時の状況が手帳に書いてあり、自分は呼吸器や胃腸が弱いのが心配。唯一、自信があるのは心臓ぐらいだ、という記述が残っていた。
10年後、自分が自信のある心臓を患って外科手術をすることなど当時は知る由もない。
病は突然、予想もしなかったところに忍び寄ってくるのだ。