俳優の渡辺徹さんが死去したとのニュースが出た。
直接の死因は敗血症という報道だが、そう簡単に敗血症になることは少なく、糖尿病に合併症としての腎臓病、心臓病が加わると小さな感染症から敗血症を起こすことも少なくないという。
血糖値が高いと白血球など免疫細胞の働きが弱まり、感染症が重篤化しやすい。
新型コロナで要注意の基礎疾患を持つ人≒糖尿病というのは周知のとおりだ。
渡辺徹さんの日常生活を見ると自分も思い当たるような事例が多い。
よくないのが、たまに行う自分に対するご褒美。
糖尿病はカロリー&糖質制限を行わないとならないのだが、毎日何のメニューに糖質何gで何カロリーというのを意識して食事するのを強いられる。
これは大変なストレスであり、体重や血糖値が少し改善すると、これまでに摂生してやってきた成果が出たから、ご褒美にと時に盛大に糖質、カロリーを度外視した飲食を堪能してしまうことがある。
これは医師に言わせると、アル中患者が一回だけだからと酒を飲む行為に等しいのだそうだ。
他にも食事制限をやったり、ゆるめたりすることで体重の減少とリバウンドを繰り返すとそもそもの免疫力が極度に低下して、病気を引き起こしやすくなるという。
渡辺徹氏は俳優という仕事柄、役作りで痩せたり、元に戻したりということも少なくなかったのだろうが、糖尿病を基礎疾患にして免疫低下から致死的な疾病に移行していくことは多いと聞く。
サイレントキラーの異名を持つ糖尿病。
あらためて、糖尿病をなめてはいけない事例だと思った。
渡邊徹さんのご冥福をお祈りいたします。