今年4月末、85歳で亡くなった母は高血圧症でした。
私が糖尿病を発症した時とほぼ同じ年齢の時、高血圧症と診断されました。
何の因果か母は高血圧症、息子の私は糖尿病。(プラスで高脂血症)
当時、高校生だった私は高血圧症の何が危険なのか理解していなかったが、間もなくその恐ろしさを目の当たりにすることになった。
ある日、家に帰ると母がぐったりと横になっていた。
調子が悪いのかと尋ねると、上の血圧が200ぐらいあって心配だから横になっているのだという。
改めて血圧を測定すると血圧が240代になっていて、あわてて近所の医院へ夜間診療してもらったが
「特に症状はみられないので、様子を見ましょう」
というだけだった。
どうしても心配だった私は母を脳神経外科へ緊急診療してもらうと、何と無症状ながら脳出血があることがCT画像から判明した。
その後も母は高血圧から来る脳卒中(脳出血と脳梗塞)を繰り返したが、奇跡的に後遺症は何も出ないでいた。
血圧降下剤を毎日服用しているのだが、あまり血圧は下がらず(かなり低くて140)、動脈硬化が進んで、足の動脈を人工血管に入れ替えたり、心臓の大動脈弁閉鎖不全になって生体弁置換をしたりの連続。
母の血管を撮影すると真っ白で動脈硬化が進んで石灰化し、カチカチの管になってしまっていたことに驚かされました。
それでも母は塩分を徹底的に減らし、処方された薬をきっちり飲み、血圧に良いといわれることは積極的に何でもやることで平均寿命まで生きることができた。
一方、私は糖尿病といわれても糖質を徹底的に減らす訳でもなく、薬も適当に飲み、血糖値は下がらないまま(血糖値200越え、HbA1c 8.6)、僧帽弁閉鎖不全症という心臓病になった。
このままではいけない、と性根を入れ替えたのは去年の12月。
糖尿病を少し意識した生活をしてからまだ1年経過していない。
何とか心臓手術が受けられる血糖値にまで下げただけで、まだまだ予断を許さない数値である。
健康でいられるというのは何よりの財産だと最近つくづく身にしみる次第です。