谷口さんに紹介してもらった兼原さんの本(月刊Hanada) | ZETA-WEB電脳市場

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人の世の喜びも悲しみも一瞬の星の瞬き
万物流転
全てが宇宙に仕組まれた巨大なイルミネーションだとしたら
底知れぬ闇の中に設えられた、唯一つの椅子に座り、
いつ果てるとも知れぬ、無数の光の象徴を見続ける者
それは誰か
次回「異能者」
それが、我が運命なら



そんなわけで、「月刊Hanada」8月号の
書評で紹介されていた本を深掘り。サーチ
amazonのカートに入れるか、検討したい。

目次

はじめに

第一部 世界史の中の近代日本

第一章 歴史を見る視座
歴史とは何か/私たちは、どこに立っているのか/日本は何を間違えたのか/普遍的価値観を担う日本

第二章 近代日本外交の黎明期
地球的規模に拡大した西欧文明/西欧文明の源流は、ゲルマン系欧州人の精神的覚醒にある/奴隷貿易とカリブ海植民帝国/産業革命とアジア諸王朝の植民地転落/フランス革命とアメリカ独立革命/ナポレオン軍と長州の奇兵隊/明治維新の世界史的意義/日本にとって朝鮮半島とは何か/伊藤博文の戦争指導、陸奥宗光の外交手腕/日露戦争当時の国際情勢/日英同盟の締結と日露戦争/日本の朝鮮統治を検証する/大陸経営路線が導いた日本の破滅/特筆すべき「第一次国防方針」/劣化していった帝国国防方針

第三章 対華二十一ヶ条要求、日英同盟消滅、統帥権独立
血を流した海軍、高みの見物を決め込んだ陸軍/対華二十一ヶ条要求という愚策/中国「抗日建国」神話の原点/ロシア革命の衝撃/全体主義の三つのパターン/日英同盟の消滅がもたらしたもの/日本人にはしっくりこなかった米国の新思考外交/民族自決と人種差別撤廃決議案/日本憲政史上、最大の失敗

第四章 国際協調の終焉と大東亜戦争
反動と混乱の一九三〇年代/満洲事変は「下策中の下策」/上海事変と日中戦争の勃発/なぜ日本はあれほどヒトラーに入れあげたのか/独ソ不可侵条約でハシゴを外された日本/北部仏印進駐から三国同盟へ/松岡外相、ヒトラーに振り回される/恐るべき国際感覚の欠如/もはや消えていた「臥薪嘗胆」の選択肢/開戦阻止の御優諚と東条首相の苦悩/戦術的に大成功、戦略的に大失敗した真珠湾攻撃/何故、誰も戦争を止められなかったのか/最後までバラバラだった帝国陸海軍/重光葵外相と大東亜会議/鈴木貫太郎首相と阿南幾幾陸相

第五章 民族自決、人種差別撤廃、共産主義の終焉
戦後国際秩序の原初形態/制度化された平和/自衛権の行使要件が真逆のドイツと日本/核兵器の登場と不拡散体制/ガンジーの衝撃/インドネシア独立戦争を戦った日本軍人/キング牧師の公民権運動と人種差別制度撤廃/米中国交正常化と戦略枠組みの変化/共産主義の終焉/二十世紀から掬い取るべき教訓は何か


第二部 日本の外交戦略を考える

第六章 普遍的価値観と自由主義的国際秩序
銃、金、言葉/二十世紀の人類を突き動かしたもの/違う名前で呼ばれている「同じもの」/自由と民主主義/原理的個人主義から生まれる妥協の民主政治

第七章 「価値の日本外交」戦略を構想する
国益とは何か「/なんちゃって自由圏」から本物の自由主義的秩序へ/最大の問題は中国/普遍的価値観の台頭が読めなかった近代日本/日本の価値観とその普遍性「/優しさ」と「温かい心」/「法の支配」の伝統/蘇るアジアの連帯/海洋国家戦略という選択肢/海運に依存している国がなすべきこと/投資国家に変貌した日本/中国の一帯一路と日本のインフラ支援/結語 二十一世紀の日本の役割

おわりに

内容(「BOOK」データベースより)

急速な近代化を成し遂げ、大国ロシアも打ち破った戦前の日本が決定的に誤ったのは、「統帥権の独立」が政争の道具として登場した時だ。逆に言えば、政治と軍事が国家最高レベルで統合されていない限り、日本は同じ過ちを繰り返すかも知れない―。「官邸外交」の理論的主柱として知られた元外交官が、近代日本の来歴を独自の視点で振り返り、これからの国家戦略の全貌を示す。

著者について

同志社大学特別客員教授。1959(昭和三十四)年山口県生まれ。81年に東大法学部を卒業し、外務省に入省。外務省国際法局長を経て、2012年に内閣官房副長官補に就任。2014年より新設の国家安全保障局次長を兼務。2019年に退官。2020年より現職。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

兼原/信克
1959(昭和34)年山口県生まれ。同志社大学特別客員教授。81年に東大法学部を卒業し、外務省に入省。外務省国際法局長を経て、2012年に内閣官房副長官補に就任。14年より新設の国家安全保障局次長を兼務。19年に退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)