本日、シャアが逆襲! | ZETA-WEB電脳市場

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宇宙でたった一人その資格を持つ男が、座標を定めて走り始めた。
生まれながらのPS、異能者、神の子。
バララント、ギルガメス、アストラギウスの絶対支配。
壮烈な決意が、自らを加速させる。
全てをこの手に。
次回「乱雲」。
もう止められる者はいない。

バンダイビジュアル
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

 本日、CSスカパー!のアニマックス(ch.724)において、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」が放映(21:00~23:20)される。今月29日に劇場公開される「機動戦士ZガンダムⅡ 恋人たち」を記念してのものだろうが、2度と観たくない作品だ。

 本作でキャラクターデザインを務めた北爪宏幸氏の起用は失敗だった。北爪氏は安彦良和氏キャラクターデザインの下、作画監督を務めたら、光れる。つまり「Zガンダム」のTVシリーズ。「Z」を映画化するなら、このフォーマットを踏襲すればよかったのだが、何故か、北爪氏は外れ、「Z」のキャラクターの顔も「いびつ」。TVシリーズの「良さ」を踏襲できていない。


 失敗に失敗を重ねる「その後」のガンダム。何よりの失敗は、スポンサーサイドの意見=「アムロが結婚した姿は見たくないな~」の軍門に下り、ぺルトーチカを排除して、アムロをフリー(独身)にさせ、新たにチェーンとかいう訳のわからないキャラクターを登場させたこと。このキャラを一人、アムロの傍に置いたことで、クエスのキャラ描写の暴走に拍車が掛かり、ラストの「生と死」のインパクトが薄れた。

 本来、この「逆襲のシャア」は「Z」3部作を映画化した後に発表すべきものだったが、過去の時代状況がそれを許さず……訳の判らない頑迷なスポンサーサイドの力が強かった故のこの劇場「逆さ」公開。「逆襲のシャア」で死したはずのアムロとシャアが劇場に登場する「Z」3部作は、まるで彼等の亡霊を見せられているようで切ない。