- 富野 由悠季
- だから僕は…―ガンダムへの道
19日に放送された「まるごと!ガンダム」(NHK衛星第2)の「本命(お宝)」富野由悠季・ロングインタヴュー。このインタヴューを聴いていると、この人のクリエーターとしての歴史は、スポンサーサイドとの戦いの連続だったのだな、とつくづく感じた。アニメーション、ロボットアニメ、その制約の中で、かつての映画少年が頑張り続けた、その奇跡のような結晶が、「機動戦士ガンダム」。
正に(この業界の)パイオニア。そしてご多聞に漏れず、どこの世界でもパイオニアは「叩かれる」。辛酸を舐め、そして地獄を見る。そこから生還してきて、今、「ゼータ・ガンダム」再生。
しかし「星を継ぐ者」は必ずしも成功しているとは言い難い映画だった。ファースト3部作の第1部がそうだったように、物語の序章を切り取るときには、苦難を強いられる。だが前回(ファースト)もそうだったように、第2部<恋人たち>には期待して良さそうだ。
一部、映像が流れていたが、キレイにチューンナップされて、(TVシリーズ)第15話の名シーン、エレヴェーター内のアムロとシャアの対峙も(当然ながら)カットされることなく挿入されそうだ。「哀・戦士」がそうだったように、第2部で加速をつけ、第3部のオーラスへと雪崩れ込む、そんな映画になって欲しいと思う。