パキスタン ブット元首相暗殺
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/12/28/k20071228000025.html
より転記
『パキスタンで日本時間の27日夜、有力野党を率いるブット元首相が選挙演説の会場で暗殺されました。来月8日に総選挙を控えたパキスタン情勢は、一気に混迷の度を深めています。』
これには衝撃を受けた。民主化の旗印とも言われたブット元首相の暗殺でパキスタン国内は混乱状態が続いているようで、民主化への道はより厳しいものとなりました。
犯行が何者によって行われたのかは情報が錯綜していてまだはっきりしないようですが、アルカイダか、タリバンかというのが有力とされている。ムシャラフ大統領の関与についても憶測がとんでいるが、ないだろうと思う。国民の支持を失って内政が不安定化している状況で、ブット元首相の協力なくしては国内の安定化は望めない。「親米の象徴」とも言われたブットさんに対した反米を掲げる勢力によるものだと思う。
最大の懸念はパキスタン国内の治安の著しい悪化。ブット支持者による抗議行動を中心に最悪、内乱状態となればこれに乗じてテロ組織などが行動を起こす可能性も十分にありうる。
民主化の第一歩とされてきた来年1月8日の総選挙も、シャリフさんはボイコットするとしているし実現は困難とのこと。リーダーを失ったPPPの今後の動きも選挙実施・政局に影響を与えるものと思われる。
今回の事件でムシャラフ大統領の責任を問う声があがっており更に支持を失うことは確実。今後ムシャラフさんがどう動くのか、それに対しシャリフさんやPPPがどう動くか注視したい。
また、これまでアメリカはブットさんの帰国からムシャラフ・ブットの共同政権の型枠を組み立ててきたわけですが、またしても対外政策うまくいかず。今後アメリカもどう動くんでしょうか。米大統領選挙も控えており、そこでパキスタンに対する姿勢が変わる可能性もある。
薬害肝炎 救済法案の骨子決定
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/12/28/k20071228000107.html
より転記
『自民・公明両党は「薬害肝炎訴訟」の被害者全員を一律に救済するための議員立法をめぐり、国の責任を認めた法案の骨子をまとめて原告側の弁護団と合意し、問題の全面解決に向けて決着が図られる見通しとなりました。』
大きな前進ですね。あとはいかに迅速に法案が成立するかということでしょうか。