1月の選挙 | ZEROのブログ

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なるほどな、っと。

元首相帰国 パキスタン混乱も
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/11/26/d20071126000021.html
「パキスタンで、ムシャラフ大統領に国外追放された野党指導者のシャリフ元首相が25日帰国し、来年1月の総選挙を前に政局がさらに混乱する可能性も出ています。」

 今年2度目の帰国になりましたが、今回はムシャラフさんの承認ありということで実現しました。サウジの働きかけがあったのではと言われてるみたい。
 与党は、国民の支持を失っているなかで新たに支持を得ているPMLNの指導者であるシャリフが帰国したことで総選挙での敗北もありうる厳しい状況に。シャリフさんはムシャラフさんに対抗姿勢のようで、政権を奪還するためにブットさんとの野党共闘も示唆してるみたい。そうなればムシャラフさんもここまでかな。
 ムシャラフさんの支持低下の一因に対テロ戦争への加担がある。
2001年のアフガニスタン侵攻でムシャラフ政権がアメリカ支持を表明。対テロ戦争でアメリカと協調し巨額の軍事・経済援助を受けたことに対し、イスラム教徒に対するキリスト教国の攻撃に反感を持つ多くの国民から不満が増大し、パキスタン国内では多くの抗議行動があった。今後のアメリカからの要請は米大統領選挙の結果に大きく関係するだろうけど、シャリフさんはどうするおつもりなのだろう。
 アメリカとしては、一度は思惑どおりにいくかと思われた民主化へのシナリオが非常事態宣言で結局のところうまくいかず困っていたところ。そこに今回のシャリフさん帰国で、また民主化への希望も出てきたのでは。来年には選挙もあるし、これ以上軍事政権を支援するってのはね。

グルジア 野党大規模集会再開
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/11/26/d20071126000041.html

 グルジアはソ連からの独立国ですが、2003年の議会選挙で不正があったとしてアメリカが抗議し、野党を支援して当時のシュワルナゼ大統領を追放させ、その野党の党首が大統領となったいわゆるバラ革命の国ですね。アメリカによって半ば強引な民主化が進められたわけですが、今年11月7日に野党(もとは与党)のデモ活動が活発になり非常事態宣言が出されてました。
 16日に非常事態宣言は解除されましたが、いまだに野党系テレビ局の放送を制限してたり野党対立候補の出馬資格を剥奪していたりという状態です。このまま選挙やっても、また公正な選挙じゃなかったとなるでしょうな。
来年の1月にはパキスタンもグルジアもと、いろいろ動きがあるようなので、それまで見守るしかないってところか。