「防衛省 日程届け出義務づける」
石破防衛大臣は記者会見で、「大臣以下の主要幹部26人は、毎週金曜日に週末の詳しい日程について官房長に届け出ることを義務づけるとともに、人工衛星で居場所を特定できるGPS機能を備えた携帯端末を持たせる」としました。
石破さんは近頃筋の通ったことを言ってるなあ、という印象を受ける。
守屋前次官の問題とか、給油量の誤報告とかでかなりぐらぐらきている防衛省ですが、石破さんは毅然として防衛省内部の体質を変えようと取り組もうとしている姿がうかがえる。
たとえば幹部の行動把握への対策として、以前からGPS携帯を持たせるということは言ってきたわけですが。そのときの発表でも「危機管理官庁であるとの自覚が足りない」と省内の反対の意見に対して怒りを示し、「そういう方は防衛省にいていただかなくて結構」とまで言ってのけた。ここまで言い切れるのは正直すごいと。というか現状、資料管理体制とか隠蔽体質と言われるよう、防衛省の体質がそもそも国民の目から離されている感じだけれども、ね。その意味では当たり前のことを言ってるだけなんですが、今の日本にはこれが大事。
さらに今日の記者会見で石破さんは守屋前次官について
「危機管理を担う役所で枢要な地位を占める人がそのようなことをしてほんとうによいのか。金銭に絡んで省内の人間関係の一部が構成されること自体好ましくないし、厳に慎むべきだ」と発言。
これは防衛省に限ることではない。国の政治にかかわる人間に例外なく言えることで、金や利権やらというものは政治の世界にはあってはならないと思う。政治に携わる人の多くがこれによって、国民が本当に求めていることは何なのかが見えなくなっているような気がする。その辺り、石破さんは上に立つモノとしての当然の見識で述べていると思う。これからの防衛省がどう変わっていくのか、期待です。
(まあ国民の求めるもの(:民意)がすべてかというと、難しいものですが。)