民主 小沢代表辞任意向 http://www3.nhk.or.jp/news/2007/11/04/k20071104000058.html
「民主党幹部によりますと、小沢代表は、党の幹部に直接会って、代表を辞任する意向を伝えたということです。小沢代表は、「今回の件で責任を取りたい」と辞任する理由を説明したということです。党執行部は、小沢氏の辞任を4日には認めず、保留の扱いとし、党内の意見を聞くことにしています。」
おいおいと思って焦ってしまったこの件。まだまだ憶測の段階でしか話せないけども・・だからこそ意味があるのかなと思って書いてみたり。まあこの件っていうのは、大連立の話を福田総理からされたときに、小沢さんがその場で即断せずに党内に1度持ち帰って協議するってことにして、事実上保留にしたことが発端。そもそも党首会談そのものが始まった頃から混乱はあったのかな。いろいろとうるさいやからは多かったしね。そのときの「お持ち帰り」っていう対応を「なぜその場で即座に断らなかったのか」「実は小沢は大連立に賛成なのではないか」等々の批判を受けてしまったと。これが党内の混乱ってやつとして認識されてるね。ちょっと表面上の混乱ばっかり追ってないか?と言いたくなるが。けどこの「お持ち帰り」の理由として、その場で即座に断ったのではまた小沢の独断か、とか民主党なのに民主的なプロセスを経ずに決めたのか、とかの批判を回避するためって言われてるね。
ここまでは報道の内容を私なりにに踏襲した感じなんだけど、実際どうかって考えてみると。辣腕小沢っていわれてるくらいだから、執行部が辞任を認めないことを見越して、あえて表明したのかもしれない。「私以外に党を引っ張れる人物がおりますか。もし私を信頼できないのならばこれ以上私は党首を務められませんよ」って感じでね。警告って感じかな。でもこの説はちょっと無責任な気もするし、ないかも。次に考えられるのは、小沢さんの昔から言ってる国連に御親兵を出して国連の自前の軍にするって案、これが小沢さんてきにはISAFの先の構想なんだろうけど、これがISAFにすら反対する民主党内では無理っぽくて、あの人は信念を曲げれない人だからね。自分の理念が通らなくてちょっときつかったんじゃないかなと、そんでいいタイミングだからしばらく動きをゆっくり見させてもらおうと思ってって説も考えられるね。どうも党委員会の対応を見ていると政権交代に躍起になっていて、政治を国取り合戦と錯覚してきている方がいらっしゃるのかな。その辺がじわじわと影響してきていて、政策協議に断固として反対みたいなのを聞いたときに認識のズレを確信したってことも十分考えられる。この説の場合は離党、可能性は低いけど新党も視野に入れてるのかな。もしかしたら政界再編なんてのもでてくるかも。
しかし実際は明日の執行部役員会議の動向をみないと断定的には語れず如何ともし難い。小沢さんは党としての存在感や政権の奪取ということよりも、この日本の将来を見据えて法案なり、政策を考えているんじゃないかな。皆が民主党として、あるいは自民党として個々の政党の立場から政治を行っているような気がするけど、彼は一政治家として、政局を見つめているのではなかろうか、と。その辺は個人の見解次第ではあるけども。