一時期、ジャニーズ事務所と仕事をしていた。
デビュー組のプロモーションに関わっていたので
Jrのことはよく知らないし
ジャニー氏にも会ったことはない。
いま、テレビで見かけるジャニタレのうち
何人かはデビュー間もない頃に
会ったことがあるし、辞めジャニも。
デビューしたての子たちはみんな
礼儀をしっかり教え込まれていて
歌とダンスもお遊戯会の延長だし
決して頭も良くない子ばかりだったのに
現場ではきちんと振る舞っていた。
マネージャーが厳しくしていて
年齢もバラバラだったことで
グループにはなんとなく年長のリーダーがいて
みんなを取り仕切るという役割も果たしていた。
ただ1人だけ、特別扱いされていたのが
まだ10代だったAくんだった。
彼は確かにイケメンで背も高く
甘いマスクで(昔はそういう表現をした)
グループの中でも王子様っぽい。
ただその視線は、どこか不良のそれで
案の定というか、グループとは
別行動してることが多かったようだ。
移動は別、控え室も個室
あるとかA君の控え室に呼ばれて
打ち合わせしていたら
Aくんは慣れた手つきでタバコを吸い始めた。
当時からジャニーズでは未成年の酒タバコは
厳禁で、バレた場合は謹慎処分が当たり前。
そういうところは徹底してたのだけど
A君がタバコを吸い始めると
番組プロデューサーが気を利かせて
灰皿をA君の近くに寄せたのだ。
話の受け答えも適当で
他のジャニタレとはなんとなく違うな
と思っていたら、案の定、その後脱退。
今では一部の世界で頑張ってはいるみたいだが。
デビュー間もないジャニタレが皆
喜多川氏の餌食になっていたかどうかは
わからないし、たとえ被害者であっても
自分からは口を割らないだろう。
現役のタレントが
「実は僕もヤラレました」と
口にすることのリスクについて
マネージャーたちから
詳細に説明されているはずだ。
そのマネージャーたちの親分とも言えるのが
いまマスコミでも話題になってる
副社長のB氏だ。
B氏は現場に頻繁に顔を出す人で
業界人との直接のパイプ役。
バブルを絵に描いたような
おじさんで、多分喜多川氏と同世代。
喜多川の右腕でもあり、ジュリーさんより
B氏の方が、本当のラスボスのはず。
今回、会見に出てこないのも頷ける。
B氏が現場に現れると緊張が走る。
ジャニタレたちもビシッと背を伸ばすし
マネージャー陣も同様だ。
関係者はタレントと同じぐらい気を使って
椅子やらお茶やらはもちろん
打ち合わせの合間に、話を振ったり
いや、振らなくてもB氏の方から
話に入ってきて
「いや、それまずいでしょ」とか
「それじゃ、うちは降りようかな」
とか、圧力を感じる言葉をすぐ口にする。
「⚪︎⚪︎ちゃん、そこはさー(わかってるよね)」
という、昔の業界人みたいなフレーズを
呼吸するの作用に操るものだから
周りは忖度しまくるし
B氏が白といえば黒いものも白くなるのだ。
次のクールのキャスティングはもちろん
番組の主題曲をジャニタレの曲にしたり
他事務所の男性アイドルと絡ませない
他事務所の男性アイドルが出演する
番組にはジャニタレは出演させない
クイズ番組には出演させないといった
方針も、ほぼほぼB氏が率先してきたこと。
最近、その不文律が効いてないようで
クイズ番組出演や、他事務所男性アイドルの
出演番組にも、共演はなくとも
日を変えて出演することがあったり
だいぶ変わってきてはいるみたいだけど。
こんなB氏みたいな業界人は
大手の芸能プロダクションなら
どこの事務所にもいて
みんな「うちのタレントを守るため」
と称して、多少横暴な圧力を
繰り返してきたのが芸能界だし
似たようなことはどの業界にもあるはずだ。
正しい競争原理が働いてる
表の社会があればこそ
裏は必ずあるのだから。
仲の良さそうな夫婦にだって
ドロドロの裏面は必ずある。
離婚まで、あと2037日