「遅くなるから夕飯は先食べてて」

家族LINEに、嫁からメッセージがあった時

僕は仕事の出先で家にいたのは娘ひとり。

ということは娘1人で夕飯なのだろう。


出がけにご飯を炊いて

圧力鍋にはぶりのアラ煮を作ってきた。

娘には冷蔵庫の中のホッケでも塩鮭でも

焼いて食べるように言ってきた。

娘も嫁もアラ煮は好まないことを

知っているのだが

僕が食べたいのだから気にしない。


帰宅すると、鍋も中身は手付かずだった

魚を焼いた形跡もない。

娘に聞くと「納豆ご飯食べた」と言う。

確かにシンクには茶碗がひとつ。

風呂に入っていら嫁も

何も手をつけていないのだろう。


風呂から上がった嫁は

リビングに顔を見せることなく

寝室に行ったようだ。


ひとり、自作のアラ煮で遅い夕食をとる。


離婚まで、あと2112日。