テレビに六角精児さんがでている。
初めて彼を知ったのは学生の頃
紀伊國屋シアターでみた善人会議だったか。
友人が演出家の横内謙介さんの後輩で
当時、小劇場が好きだった僕を誘ってくれた。
夢の遊眠社、第三舞台あたりはもう有名で
自転車キンクリート、キャラメルボックス
なんかを観に劇場に足繁く通っていた。
たしか「放火魔ツトムの優しい夜」
だったと思う。
そのときの主演が六角精児さんだった。
次に六角精児さんを見たのは
テレビドラマだったが
その頃は、第三舞台の役者さんやら
関西小劇場の役者さんらが
多数テレビに出演し始めていて
おそらくはぼくが小劇場をはまっていた頃
テレビ局のDやらPやらも見にきていたのだろう。
何年かして、六角精児さんが
バラエティのトーク番組で
ばバツ3だと話していた時
なんか急にすーっと醒めたことを覚えている。
なんというかその頃のぼくは
離婚に対して物凄い抵抗があった。
自分にバツがついていたから。
バツがついた自分は欠陥商品で
社会不適合で、ダメなやつでクズだ
と思い込んで、生活も堕落していた。
この時のことは、以前書いたと思うから割愛。
それが昨日、六角精児さんを見た時
ふと羨ましく思ったいる自分がいた。
3回、離婚しても堂々と生きられるんだ。
僕なんかまだ、2回目を、迷っているだけだ。
なんだか背中を押された気がした。
無理に我慢して生きることない。
様々な価値観が認められる時代だ。
合わない嫁と暮らすより
一人でもしくは、他の誰かと
新しい人生を前向きに。
そんな「希望」が、真っ暗な僕の心の
奥の方に、小さくポッと灯ったような気がした。
離婚まで、あと、2134日。