嫁は肉が魚がないと、ご飯(米)が進まない。
白いご飯だけ食べるのは苦手で
おかずかふりかけが無いと食べられない。
漬物が食べられなくて
納豆か豆腐があればなんとかなる。
旅館の朝食のような、
小鉢揃いの食事は好まないのだ。
娘もその傾向があって、彼女の場合は、
ファミレスの定番メニューのようなもので
塩か醤油か味噌、ケチャップかソース
マヨネーズといった
定番調味料の味でないと食べられない。
エスニック料理のようなスパイス系や
オリーブオイルにワインビネガーなどは
箸が進まないうえハムやソーセージも
苦手ときている。
娘には申し訳ないが、僕は時々野菜炒めを
夕飯のメニューに作ることにしている。
意地悪の意味もあるのだが
個人的に野菜炒めが好きなのもある。
肉の脂が年齢的につらいのと
魚は好きなのだが
刺身か塩焼きぐらいしか
レパートリーがないので
ついつい遠ざかる。
今日のメニューは麻婆茄子。
当然、嫁は食が進まない。
そのうえ最近ダイエットがどうのとかいうので
茶碗は子供用の小さい頃椀に
大さじ一杯ぐらいしかよそわない。
案の定、2人に出した野菜炒めは
一口ずつ箸をつけただけ。
冷奴で米を食べ終えると
2人ともさっさと部屋に引き上げた。
僕は残った野菜炒めにラップをかけ
溜飲を下げながら少しの罪悪感と共に
ソファにごろ寝した。
離婚まで、あと2140日。