今日は、嫁が休みの日。

昼前に、いつもの通り何も言わずに出ていった。

行き先も帰る時間も知らないが

仕事があるので僕も昼過ぎには家を出た。


夜、帰宅するとキッチンに洗い物の山。

せめて食洗機に入れてくれればいいのに。


もくもくとキッチンを片付け

炊飯器を見ると、中にご飯が残っている。

こちらも小分けの容器に移して

粗熱をとるために放置しておく。

食洗機のスイッチを入れて

仕事の続きをするためリビングを出た。


夜中1時過ぎに眠くなって

リビングに戻ると

さっきのご飯が冷凍庫に移動していた。

嫁か娘が気を利かせたらしい。


どっちが、それをしたのか

確かめる必要はない。

わかっているのは、ただ誰かが冷やご飯に

気を使ったという事実があるということだけ。


この家にも、小さな優しさがまだある。

少しだけ、心が温かかった。


離婚まで、あと2200日。