外出仕事を終えて帰宅したのは夜8時過ぎ。

きっと嫁と娘は夕飯を済ませて

それぞれの部屋に引きこもっていることだろう。

出がけに炊飯器のスイッチを入れできたので

何かしら一品ぐらいは残り物があるはず、と

スーパーで野菜サラダだけ買って帰ると

ちょうど嫁がキッチンにいた。


「うどんでいい?」


は? いや、ご飯あるし。。

って、ご飯食べたのでは?


「今、帰ってきたとこだから」


もう8時なんだけど、これからご飯なの?

娘は?

「まだ食べてないよ。お腹空いてない」


部屋にお菓子の袋が転がっていた。

嫁の帰りが遅いので

お菓子を大量に食べたのだ。

嫁は悪びれずに、うどんを茹でている。


帰りの遅い両親。

自分で食事を作れるとはいえ

面倒なときは

お菓子やら菓子パンやらあると

お菓子>ご飯 な、娘。

それをさせないために

夕飯を作ってたのに。。。


うどんが出来上がり、家族の食卓。

嫁はいつもと変わらず

会社の同僚が、辞める辞めないの話。

娘は半分ほど食べて

「お腹空いてないからいいや」と部屋へ戻った。


僕はご飯を炊いていたことを

アピールするかのように

立ち上がって

お茶碗としゃもじを手に取った。

「あれ、ご飯あったんだ?」


炊飯器も見てないんだ。

冷蔵庫の中に何があるのかも

知らないのだろう。


離婚まで、あと2221日