引き続きモンキーの整備をしています。オーナーはナンバーを持っていって登録しているそうです。

ゼロゼロソフテイル-後ろホイール
リヤタイヤもダンロップのTT100になり、ホイールを黒に塗装しました。下地はプラサフをいちおう吹いてあります。リヤホイールもフロントと同様に合わせ面にサビが発生していましたが、さらにリムのビード部にまでサビがあって驚きです。塗装した後、組み付け時には念のためにワックスを厚めに塗っておいて防水を期待しておきます。

ゼロゼロソフテイル-タイミングカバー
次はオーナーが気にしていたジェネレーターカバーとチェーンの白サビです。

ゼロゼロソフテイル-タイミングカバー2
ジェネレーターカバーです。白サビが浮いています。たぶんアルミダイキャストにバフがけしてクリア塗装してあるもので、この白サビは塗装のピンホールから塗装の裏側に広がっているので、サビ落としでは落ちません。

ゼロゼロソフテイル-ピカピカ
ということで耐水ペーパーで水研ぎしました。最初は600番ぐらいのはずが320番でやったほうが早かったようです。面倒なので表面だけで周りは省略しました。実際にはサビを落とすというよりクリア塗装をはがした、という感じです。ホンダのロゴはエンボスなので文字だけが磨かれて浮き上がります。磨くことでブランド名が再び浮き上がる、というのは実はホンダのデザイナーの狙いなのでしょうか。乾いたら脱脂してクリアでも塗ろうと思います。

ゼロゼロソフテイル-負傷
表裏がサンドペーパーだったのに力と気合が入りすぎて人差し指の皮がめくれました。

ゼロゼロソフテイル-錆びたチェーン
モンキーのチェーンはつなぎコマがあるので車体から簡単に外せます。確かにきれいに茶色くなっています。

ゼロゼロソフテイル-サビ取り剤
KUREのラストリムーバー、サビ取り剤です。ホームセンターで980円ぐらい。燐酸が含まれるそうです。液体そのものは無臭ですが、チェーンをつけるとおならの臭いがします。肌の強い人なら素手で作業できる程度の弱い酸のようです。

ゼロゼロソフテイル-サビ取り後
ちょっとつけておいたら、まあまあきれいになりました。本当は先に灯油で洗ったほうが良かった気もします。よく水ですすいだ後はチェーンオイルなどで脱脂しておくべきです。ピン周りまで酸が行き渡ったらしく、動きもスムーズになりました。焼きいれ鋼に酸って脆化がちょっとだけ心配です。

整備というかちょっとレストアっぽくなってきました。
友人からモンキー預かってカスタムを続けている話の続きです。ハーレーそっちのけです。

ゼロゼロソフテイル-0222
いきなり完成図から。フロントタイヤがダンロップのTT100になり、ホイールを黒に塗装してあります。合わせホイールなので作業は簡単です。ブロックタイヤからロードタイヤになると意外にもイメージは激変します。アップフェンダーに違和感を感じます。

ゼロゼロソフテイル-back
マフラーをノーマルからWirusのシャープダウンマフラーに交換しています。取り付けはごく簡単です。音はアイドリングからノーマルより明らかに大きくなり、アクセルをあけるとペタペタ系の音質です。短いのでキックなどには干渉しません。

ゼロゼロソフテイル-seat
シートはキジマのフラットシートになりました。ごく簡素なつくりですが形は良いです。同時に「キャリアレスブラケット」をつけてあります。これはおそらくモンキー特有の部品で、そもそもノーマルのキャリアがテールランプ、ウィンカー、車載工具入れのブラケットを兼ねているからです。同時装着でこれぐらいスッキリしますが、シートとテールランプブラケットは干渉しているのを押さえつけてあります。シートが低くなったのでさらに足つきは向上しますが、ステップが窮屈に感じます。テストライドが待ち遠しいです。

ゼロゼロソフテイル-muffler
全体図。これからリヤタイヤ交換、リヤホイール塗装に移ります。外観はこのぐらいのライトカスタムが大人のさじ加減のような気もします。

現在のセッティングは下記のとおりです。

・ メインジェット190番(ノーマル)
・ スロージェット50番(ノーマル+5)
・ ニードル N8EA
・ パイロットスクリュー 3回転戻し

<寒い朝>
チョークを引いてエンジンを始動するとスロージェットがノーマルのときよりかかりがよく一発始動となりました。そっと家から離れたところに移動し、そこで2分ほど暖気するのはいつものとおりです。そこから走り始めたところ、今までと同様にエンジンが吹けない症状が出ました。明らかにちゃんと燃えない感じで、加速中はマフラーの後ろからパンパンとバックファイヤーしまくりです。
国道に出てしばらくしたところで(走行開始から5km)、急におとなしくなりました。アクセルにもほぼ正確に反応しました。

ゼロゼロソフテイル-夜

<その日の夕方>
気温はだいぶんあがった一日でした。エンジンはまたしても一発始動。朝の変な症状は出ず、ほぼ問題なく家に帰りました。あのどうしても吹けない感じはただの暖機不足ということなのかもしれません。

<本日夕方>
気温があがり、15度を超えていたと思います。エンジンの始動は問題なく、暖機も短めでしたが調子はばっちりです。アイドリングからアクセル全開までとてもスムーズでした。ただちょっと低速トルクがやせている気がしています。これはマフラーの連結管のガスケットが抜けて排気漏れしているからかもしれません。

ということで、考えられるのは、下記のような推測です。
1. ただの暖機不足だった
2. ただの暖機不足にマフラーの連結管の排気漏れで症状が悪化している
3. ただの暖機不足にレーザーノーズが悪影響を及ぼしている
4. ただの暖機不足に他の要因が関係している

以前の経験からすると、1の暖機不足だけであそこまで吹けなくなることはないような気がしています。Webで検索すると似た事例はありますが、最終的に原因まで見つけたというのはありませんでした。
ということで他の要因を一つづつ消しながら、寒い日のテストライドは続きます。