またまたモンキーの話です。
本格的な改造の第一歩であるボアアップをやってしまいました。
ボアアップキットには武川、デイトナ、POSHなどと並んで人気のあるキタコを選びました。鋳鉄シリンダーなので重たいですが何より安いです。約1万円でシリンダーとピストンとガスケット類がついてきます。

ゼロゼロソフテイル-バラシ
作業はいろんなサイトにありますので予習しましょう。予習してあったのでこのバラシの状態まで15分です。
ちなみに、僕は2ストエンジンは何度かあけましたが、4ストのエンジンをあけるのは初めてでした。


ゼロゼロソフテイル-はずしたもの
オイル受けに並んだ部品たち。外した方向とか覚えておきます。きれいにくっついたガスケットはそのまま戻してしまうことにします。ちゃんとタペット調整の17mmのところは緩めてあります。
分かったことは、カムシャフトは宙ぶらりんになるけど、抜けない?ってことです。


ゼロゼロソフテイル-キタコライトボアアップキット 75cc
これがキタコライトボアアップキットの外箱です。価格から想像できるとおり、いたってシンプルですがちゃんと説明書やガスケットも入っています。


ゼロゼロソフテイル-シリンダー比較
右がノーマル、左がボアアップキットです。鋳鉄なのでノーマルと似ています。このぐらいの肉厚なら耐久性も問題なさそうです。2万円ぐらいのボアアップキットになるとアルミシリンダーに鉄スリーブだったり、めっきスリーブだったりします。


ゼロゼロソフテイル-ピストン
ボアアップの記事を書くときは定番のピストン比較です。ノーマルのピストンは真っ黒です。スチールウールでこすればカーボンが水洗いで取れることがこの後わかりました。

ゼロゼロソフテイル-ノックピン
クランクケースとシリンダー、シリンダーとヘッドの間にそれぞれ2個づつ入れるノックピンです。その一つがさび付いていて困りました。これはちょっと予備を持っていたほうがいいかもしれません。CRCをしみこませてペンチで抜きました。
ノックピンの場所は覚えておかなきゃと思っていましたが、実は穴を覗くと段(ノックピンの止まるところ)が付いているのでマニュアルが無くてもわかります。

で、2時間ほどで完成です。カムシャフトにカムスプロケットを取り付けるのが難しいと聞いていましたが、やはりかなりの力がいりそうです。軸の真ん中のあなを利用して工具でこじりながら引っ張って、ボルトでとめました。タイミング調整も1回修正でばっちり決まり、エンジン始動できました。

テスト走行したところ、やはりトルクアップしたので低回転で走れますし加速が鋭くなりました。吸排気が50cc用のノーマルなので高回転の伸びが衰えています。最高速は60km/hと変わりませんでした。2速発進が余裕になります。

そこでギヤ比を変更しました。ノーマルはフロント13T、リヤ31Tですが、フロント16T、リヤ27Tです。本当はリヤは28Tが欲しかったのですが二輪館で欠品していました。チェーン長さはバッチリです。
チェーン長さを変えないためには、フロントで増やした歯数とリヤで減らした歯数を同じにするとほぼ問題ないということが緻密な計算をしてもしなくてもわかります。

ギヤ比を変えたら乗りやすくなりました。まさに「大排気量」の余裕とはこういうことだとわかります。まわさなくても原付スクーター並みに加速できるので気楽に乗れます。最高速は65km/hとあまり変わりませんが、その辺がこのバイクの狙いどころなので満足なのでした。

メーター走行距離 5800kmぐらい