捨てたくても捨てられなくて小さな痛み溜まってた
そいつをずっとしまってきた
一個目の箱満たされた
別に今更辛くもないけど誰かが見てくれたらな
これだけあれば許されないかな
少し優しくされるくらい捨てたものも拾って詰めて満タンの箱積み上げた通りすがりを横目に見て十個目の箱積み上げた
そうか
これでもまだ足りないのか
誰にも見えてないようだそれじゃどんどん高くしなくちゃ
世界中にも見えるくらいどんどん高くもっと高く鳥にも届く痛みの塔
そのてっぺんによじ登って王様気分の何様
何事かと大口開けた
やじ馬共を見下ろした
ここから見たらアリの様だ
百個目の箱積み上げた
お集まりの皆様方
これは私の痛みです
あなた方の慰めなど届かぬ程の高さに居ます
きっと私は特別なんだ誰もが見上げるくらいに
孤独の神に選ばれたからこんな景色の中に来た
どんどん高くもっと高く雲にも届け痛みの塔



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