今回の『僕のオススメ!』で紹介するのは、(ネタバレがさりげなくあったりするかもしれませんが)



川口雅幸さんの『虹色ほたる』です!


                                                      虹色ほたる
¥1,575  作者 川口雅幸
一年前に交通事故で父親をなくしたユウタは、小6の夏休みに一人、父との思い出の地を訪れていた。よく一緒にカブトムシをとりに来ていた山奥のダム。今は使われていないそのダムで、ユウタは突然の雷雨に襲われ、足をすべらせて気を失ってしまう。やがて目覚めたユウタの目の前には、一人の小さな女の子とダムに沈んだはずの村が…。タイムスリップした三十年以上前の村。かけがえのないもう一つの夏休みの、はじまりだった。


この物語は、小学6年生の主人公、ユウタが訳が分からないまま過去の世界に迷い込んだことから始まります。


ここでは、同じくユウタのように迷い込んだその女の子、さえ子にイトコのお兄ちゃんと言われ、さえ子のイトコのお兄ちゃんとして、ダムに沈んだはずの村で過ごす事になり…


最初は、何でこんな事になったのか、これからどうしたらいいのか、そんな事ばかり考えていた。

でも、ケンゾーという親友もでき、日に日にここでの生活が楽しくなって、気が付けば帰りたくなくなっていたユウタ…。


元代では交通事故に巻き込まれ、その交通事故で死んでしまったお兄ちゃんの所に行くと一度は決めた。                                                               けれど、この村で過ごしていくうちに、元の時代に戻って『今』という時間を生きる決心をしたさえ子…。



この時代の住人で、ダム建設のために夏が終わったら故郷がなくなるケンゾー…。



そんな3人にとって決して思い出す事のない、忘れられないほど楽しかった夏の日々を描いた物語で、


生きる』ということをテーマにし、しっかりと『生きる大切さ』が伝わってくる物語で、


ラストは涙が止まらない…そんな物語です。



僕もこの『虹色ほたる』の世界にある、大自然に行ってみたいですね…。


蛍なんて、生では1回しか見たことないですし(泣)



児童書ですが、僕的には大人でも十分楽しめる本だと思いますよ!(笑)