三、急≒説得

 序破急のいよいよラスト、「急」の段階です。

 序では問題を提起し、破で「なぜ?」という問いを繰り返しながら自説に基づいた問題解決法を作り、急に入ります。
 
 自分の意見が正しいということを、背理法、前提条件確認、定義確認などを用いて証明し、読み手を説得し、納得させます。
 
 なぜなら、問題の解決策を考えても、その解決策を読み手に納得してもらわなければ、高得点はおぼつかないからです。
 
 背理法というのは、数学の証明につかう方法の一つですが、自分と逆の結論きが正しいと仮定したときに、行き詰る。であるからにして、自分の結論は正しいとする証明方法のことです。

 ほかにも、大きな問題に関連する重要な用語の【定義】を確認しなおすことで、自分と相反する主張がほとほと的外れであることがわかることもあります。

また、自分の主張と自分と相反する主張が持つ共通の前提を確認することで、実は自分の主張と自分と相反する主張がそれほど決定的に対立するものではないことが明らかになることも多いのです。この場合は結果として、相手の意見の良い部分は取り入れることができるようになります。こうして、読み手をより深く納得させることが出来るのです。

 しかし、これも目指す大学や、問題文のクセなどによって、やり方が変わってきます。板野式現代文などの記号を振る系統の参考書を参考にしながら、分からないことがあれば、いつでも私まで受験相談(yourmanifestojp@gmail.comまで!)していただければ幸いです。

また、小論文については、京大・慶大・早大でしたら過去問の解説が二十年分ほど、模範解答と音声講義データーを私が持っておりますので、受験相談(yourmanifestojp@gmail.comまで!)をしていただければ、そちらもお譲りいたします。