1-1-1.【英文法・英語法・英単語】
○ 文法書は無意味?
▽ ある高校のバカな宿題
 さて、私は、高校を卒業してすぐに、中学時代の友人たちと同窓会を開きました。そこで聞いたのは、あまりにもばからしい宿題の話でした。
「うちの高校の教師なんて、ほんとうにバカでさ。フォレスト(文法書です!)まる写ししてこいっ!っていうんだよ。それが夏休みの宿題。本当にバカでしょ! ありえない!」
 私はその話を聞いて唖然としました。これほど効率の良くない勉強法は無いからです。
▽ あなたの性格は?
 私は基本的に受験勉強では、辞書と文法書は必要ないという立場です。
 もちろん、これらと使い方によってはとても役立つとは思います。しかし、本当に分からないことがあったときに、これらのものを参照するような性格の人はどれほどいるのでしょう? また、時間的な意味で言っても、これらを参照する余裕のある人はどれほどいるのでしょう?
▽ 英文法・英単語・英熟語のやりかた
 基本的に私は、英文法・英単語・英熟語・古文文法・漢文句法・古文漢文の語彙はすべて、問題演習のなかで習得すべきだと考えています。
 英単語に関して言えば、
㈰ 単発暗記で覚えるやり方
 ターゲット、PSS、smart.fmなど出てきた単語をそのまま覚えるやり方
㈪ 語源から覚えるやり方
 語源英単語・解体英熟語など
㈫ 文脈から覚えるやり方
 速読英単語・リンガメタリカ・アカデミックなど
がありますが、いずれにせよ参考書の中にある単語のまとめページなどを用いて確認テストをすることは絶対に必要なことです。(幸いなことにネットに転がっているアプリやソフトはこれを自動的にやってくれます。)
 英文法に関して言えば、東進のサイトから無料で利用できる過去問データーベースでセンターの過去問を十年分ほど手に入れることができるので、文法部分だけ抜き出して演習すればいいでしょう。学校でセンター18年分などをもらう人もいるでしょうから、それでもかまいません。
 センター試験演習をひたすらやる効用をいくつかあげましょう。
 まず、第一に、どの文法事項が頻出であるかということがわかることです。
 一般に、参考書や学校・予備校の授業では、一度扱った事項は、一度しかやりませんが、センター試験では何度でも繰り返し出てくることがあります。どれが良く出てくる文法事項で、どれがあまり出てこない文法事項かが分かれば、記憶に強弱をつけることができますし、テストの結果もより早く向上します。
 第二に演習量の問題です。
 センターの文法問題は約十問。これは追試とあわせると、一年に二十問。十年分だと二百問。これが河合と駿台と代ゼミの予想パックもありますから、合計で八百問。これは英頻1000やネクステージに比べると尐ないように感じますが、これらの参考書は語法も入って1000問ですから、文法の問題としてはほぼ同じ分量を確保できます。
 十八年分だとそれこそ一六〇〇問近くになるわけで、これはどんな参考書でもかないません。
 第三に出題形式の問題です。
 一般の参考書では、不定詞なら不定詞でまとめて演習をしますが、本番の試験ではこのような形式で出ることはありません。こと、難関大に限って言えば、toのない不定詞や、ifのない仮定法ばかり出てくるわけで、これらを見抜く眼を持たなければ合格はおぼつきません。
 ですから、次々とランダムに問題が出てくるセンター試験の過去問で文法を固めるのがお勧めです。
 それ以前の準備としては、後述しますが、とにかく構文を40~100本ぐらいは理屈抜きで覚えてしまうといいでしょう。三十回も音読すれば誰でもできることですし、もし出来なければ好みの洋楽の歌詞と合わせて覚える方法を私が提案させていただきますので、どしどし受験相談(yourmanifestojp@gmail.comまで!)していただければ幸いです。
 英文法関係の参考書を買いまくるというありがちな失敗を避ける意味でも、センター試験を解きまくることを私はおすすめします。解説などでわからないところがあれば、それこそ先生に聞いても良いですし、私のメールアドレスも乗せておきますから、どしどし聞いてくださってかまいません。
 英単語・英熟語については、PSSやsmart.fmなどでさくさくフラッシュカード暗記していくのも良いでしょう。古文文法・漢文句法・古文漢文については、独自のテキストを無料でお譲りできますので、私まで受験相談(yourmanifestojp@gmail.comまで!)にきていただければ幸いです。
○ 使える! 東進の「過去問データーベース」
http://www.toshin.com/nyushi/

○ smart.fmは東進の英単語テストより使える!
http://smart.fm/

○ 英単語テストPSSの威力!
http://www.takke.jp/pss/

○ アルクの語源辞典
http://home.alc.co.jp/db/owa/etm_sch

○ 接頭辞をまとめてみた
http://readingmonkey.blog45.fc2.com/blog-entry-401.html