0-2.まさかの不登校。
 そうした勉強法に触れる前に、ちょっとだけ私の話をさせてください。この話を読めば、きっとこんな人にでも実行できた勉強法なのだから、私にだって出来るはずだと自信がわいてくるはずですから。
▽ がんばっても上がらない
 まず受験生時代、私がもっとも困っていたのは、「がんばっている(つもり)でも成績があがらない」ことでした。勉強はしていた「つもり」だったのですが、本当に悲しくなるぐらい成績があがらなかったのです。
▽ 中学レベルの勉強法
 いまにしておもえば、その原因は中学レベルの勉強法にありました。
 中学校の勉強というのは、書きなぐりであったり、ノートまとめであったり。そういった非効率な方法でもどうにかいい成績が取れるのです。覚える内容そのものが少ないですから、こういったやり方でも、何度も何度も反復できる。
 そして、これが大切なことですが、参考書自体も少ないので、一冊を何度も何度もやりこむことによって完璧にできる。
 しかし、高校の勉強は違います。参考書もたくさんあり、ついついあれもこれもと買ってしまいます。書きなぐりやノートまとめでは追いつかないぐらいの量があります。何度も何度も反復することは出来ません。一冊を完璧にすることはできません。どんどんどんどん周りからは置いていかれます。
 これが、高校生が受験勉強において陥りがちなもっともありがちな失敗です。大切なことは一冊を完璧にすることなのです。
 さて、結果として、私は落ちこぼれ高校生にありがちな「どんなに頑張っても報われない努力の日々」に嫌気が差して、学校に行かなくなりました。まさかの不登校です。