1-3-3.【古文・漢文演習】
○ 古文が読めるフリをしていませんか?
 古文・漢文の授業は、まじめに予習・復習していれば、語彙習得用の最高のノートをもたらしてくれる宝物です。しかし、その一方で学校・予備校の授業につきものの欠点もあります。
 それは、生徒に「わかったふり」をさせる、というものです。そうすれば、当面はわかりやすい講師という評判がついてまわりますからね。でも、それは予習をしていない生徒にとっては、毒になることはあっても、薬になることはありません。
▽ 主語と対象語を付け加えて
 私は、どれほど面倒でも、古文・漢文で主語と対象語が抜けている場合は、それを付け加えて現代語訳を生徒自身の手で作るべきだと考えています。
 学校の先生や予備校の先生は、なんの解説もせずに、当たり前のここにここを付け加えて読んでくれるので、なんとなしにわかった気になりますが、実際の試験会場では付け加えて出題されることなどまずありえません。
 ですから、どんなに面倒でも古文・漢文で主語と対象語が抜けている場合は、それを付け加えて現代語訳を生徒自身の手で作るべきです。
▽ 敬語を押さえて
 主語と対象語を決定する上で、一番大切になってくるのは敬語です。二重敬語なら、主語に入るのは誰と誰しかありえないといったように、敬語の種類によって簡単に主語を決定できることが往々にしてあるからです。
 このようなことをまじめにやっていれば、古文の成績はかならず伸びます。いまからではもう遅いというひとは、Z会の速読古文単語や、教科書ガイドを買ってきて、白文を自分で現代語訳してみて、添削すると良いでしょう。
▽ 漫画・小説はバカにできない!
 あと、古文にせよ、漢文にせよ、出題される文章はさほど多くはありません。ですから、一通り有名どころを読んでしまうことをお勧めします。これは、いわゆる古文常識・漢文常識を知るためでもあります。
○ 青空文庫
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