0-3.まさかの赤点続出。
▽ 復帰時の成績
さて、どうにかして、学校に戻ったのですが、そのときの成績はひどいものでした。
いまでも、はっきり覚えているのは、数学のテストで、五点をいただいたことです。学年での順位は、313/320位。
他の教科でも、赤点をとらないほうが珍しいぐらいの惨状です。
0-4.まさかの転機。
▽ 自習室にひきこもった二年生の夏休み
さすがにこの成績はまずいということで、私は自習室にひきこもることにしました。
▽ まったく上がらない成績
さて、私はさくさく勉強をすすめてまいりました。
勘で現代文を解き、助動詞と単語と主語と対象語と敬語を無視して古文を読み、書き下しもできないうちに字の雰囲気で漢文の意味を類推し、作文のように小論文を書き、数学の答えをがんばって写し、英語の文法書は丸写ししたうえで、ろくに文法の問題集もやらず、DUOとターゲットと速読英単語を最初の一ページだけ完璧にし、文章は丁寧に後ろから前に読むようにして解釈をし、独特の日本語訳を書く技術を習得した上で、理科と社会においては、がりがりと覚えたい内容を二十回書くということをしておりました。
このすばらしい奇跡の勉強法で成績が上がったら……まぁ、奇跡ですよね。
しかし、心当たりがある人も多いのではないでしょうか?
▽ 東北大医学部の先輩
そんなときに知り合ったのが東北大医学部の先輩でした。
私の勉強しても、成績が上がらないことに、見るに見かねたのでしょう。先輩から教えていただいた、とっておきの記憶法が私の人生を変えました。
▽ 記憶を定着させるには
多くの人が、覚えることに困難を感じるのは英単語です。
ですから、まずは、英単語の覚え方から先輩は話を始めました。
「英単語を覚えるときに、意味を一対一対応で覚えようとする人がいるだろ? でも、それは効率がわるい。それよりなら、『速読英単語』を一冊丸暗記したほうがいい」
「そんなことできるんですか?」
「できる。誰でもできる。地頭に関係なく」
「どんなふうにやるんですか?」
「まず、一週間目は一章だけやる。文章の解釈もノートにまとめてね。二週間目は一章と二章、三週間目は一章から三章、四週間目は二章から四章、五週間目は三章から五章、というふうに、ひとつずつずらしていく」
「どれぐらいやればいいんですか?」
「一日三回、週五回、三週間。合計四十五回。これだけでいい。かかる時間は一日に一時間もかからない。記憶効率からいって、寝る前にやるといい」
その話をうかがったとき、そういえば、と私はおもいだしました。
それは学習障害を持つ中学校時代の友人が、三十回の音読を経て、暗誦に成功したことです。これはなるほど、いい方法だと思ったのですが、多くの受験生がそうであるように、どこか半信半疑ですぐに実行することはできませんでした。
▽ スピードについていくには
さて入試も直前に迫り、とうとう速読英単語をCDを聞きながら追うようにして読むのですが、困ったことがありました。それは、音声CDのスピードがあまりに速すぎて、うまく合わせられないということです。
この問題を解決するために、以下のようなステップを取りました。
一、英文と日本文に対応する番号を振る。
二、意味のまとまりで文章を区切る
三、分からない単語の上に日本語訳を書く
四、文構造がわからなければノートにまとめる
五、わからなくても最初の単語だけ発音してみる
六、だんだん単語を増やしてみる
七、最終的にすべて読めるようにする
もちろん、本当はもっと細かいステップがあるのですが、それは個々人によって違うので、詳しくは受験相談(yourmanifestojp@gmail.comまで!)していただければお答えします。
▽ 私が本格的に受験勉強を始めたのは三年生の冬休みからでした
しかし、みのもんたがココアを勧めても、飲み続ける人が少ないように、私もすぐにこうした方法を実行に移したわけではありませんでした。
まず、そもそもこれは地頭を必要とする勉強法なのではないかという疑念がありましたし、実際前述したように、実行する上でのボトルネックもあったので、なかなかうまくいかなかったのです。
いろいろとムダな勉強をした末に、とりあえず三年生の最後の冬休みの二週間でどうにか単語の意味が理解できる程度にまで単語集を仕上げました。つまり、私が本格的に受験勉強を始めたのは三年生の冬休みからでした。そして、そのまま受験に突入したのです。
▽ 復帰時の成績
さて、どうにかして、学校に戻ったのですが、そのときの成績はひどいものでした。
いまでも、はっきり覚えているのは、数学のテストで、五点をいただいたことです。学年での順位は、313/320位。
他の教科でも、赤点をとらないほうが珍しいぐらいの惨状です。
0-4.まさかの転機。
▽ 自習室にひきこもった二年生の夏休み
さすがにこの成績はまずいということで、私は自習室にひきこもることにしました。
▽ まったく上がらない成績
さて、私はさくさく勉強をすすめてまいりました。
勘で現代文を解き、助動詞と単語と主語と対象語と敬語を無視して古文を読み、書き下しもできないうちに字の雰囲気で漢文の意味を類推し、作文のように小論文を書き、数学の答えをがんばって写し、英語の文法書は丸写ししたうえで、ろくに文法の問題集もやらず、DUOとターゲットと速読英単語を最初の一ページだけ完璧にし、文章は丁寧に後ろから前に読むようにして解釈をし、独特の日本語訳を書く技術を習得した上で、理科と社会においては、がりがりと覚えたい内容を二十回書くということをしておりました。
このすばらしい奇跡の勉強法で成績が上がったら……まぁ、奇跡ですよね。
しかし、心当たりがある人も多いのではないでしょうか?
▽ 東北大医学部の先輩
そんなときに知り合ったのが東北大医学部の先輩でした。
私の勉強しても、成績が上がらないことに、見るに見かねたのでしょう。先輩から教えていただいた、とっておきの記憶法が私の人生を変えました。
▽ 記憶を定着させるには
多くの人が、覚えることに困難を感じるのは英単語です。
ですから、まずは、英単語の覚え方から先輩は話を始めました。
「英単語を覚えるときに、意味を一対一対応で覚えようとする人がいるだろ? でも、それは効率がわるい。それよりなら、『速読英単語』を一冊丸暗記したほうがいい」
「そんなことできるんですか?」
「できる。誰でもできる。地頭に関係なく」
「どんなふうにやるんですか?」
「まず、一週間目は一章だけやる。文章の解釈もノートにまとめてね。二週間目は一章と二章、三週間目は一章から三章、四週間目は二章から四章、五週間目は三章から五章、というふうに、ひとつずつずらしていく」
「どれぐらいやればいいんですか?」
「一日三回、週五回、三週間。合計四十五回。これだけでいい。かかる時間は一日に一時間もかからない。記憶効率からいって、寝る前にやるといい」
その話をうかがったとき、そういえば、と私はおもいだしました。
それは学習障害を持つ中学校時代の友人が、三十回の音読を経て、暗誦に成功したことです。これはなるほど、いい方法だと思ったのですが、多くの受験生がそうであるように、どこか半信半疑ですぐに実行することはできませんでした。
▽ スピードについていくには
さて入試も直前に迫り、とうとう速読英単語をCDを聞きながら追うようにして読むのですが、困ったことがありました。それは、音声CDのスピードがあまりに速すぎて、うまく合わせられないということです。
この問題を解決するために、以下のようなステップを取りました。
一、英文と日本文に対応する番号を振る。
二、意味のまとまりで文章を区切る
三、分からない単語の上に日本語訳を書く
四、文構造がわからなければノートにまとめる
五、わからなくても最初の単語だけ発音してみる
六、だんだん単語を増やしてみる
七、最終的にすべて読めるようにする
もちろん、本当はもっと細かいステップがあるのですが、それは個々人によって違うので、詳しくは受験相談(yourmanifestojp@gmail.comまで!)していただければお答えします。
▽ 私が本格的に受験勉強を始めたのは三年生の冬休みからでした
しかし、みのもんたがココアを勧めても、飲み続ける人が少ないように、私もすぐにこうした方法を実行に移したわけではありませんでした。
まず、そもそもこれは地頭を必要とする勉強法なのではないかという疑念がありましたし、実際前述したように、実行する上でのボトルネックもあったので、なかなかうまくいかなかったのです。
いろいろとムダな勉強をした末に、とりあえず三年生の最後の冬休みの二週間でどうにか単語の意味が理解できる程度にまで単語集を仕上げました。つまり、私が本格的に受験勉強を始めたのは三年生の冬休みからでした。そして、そのまま受験に突入したのです。