【受験を決めた理由、いきさつ(親、先生との関係・志望大決定で悩んだ事)】
 中学高校を通して、課外活動(NGO活動や習い事、部活など)中心の学生生活を送ってきたため、高校3年生になってからはAOなどの推薦入試の勉強を中心にしていました。しかし志望校には不合格、一般受験も全滅で、滑り止めで受かったH政大学に進学し、でもそこで楽しい生活を送っていたところでした。
 しかしふと、現役時代に両親や先輩に強く勧められていたSFCのことを思い出しました。あまのじゃくな性格なので、勧められると反発してしまい敬遠していたのですが、改めてHPなどを見直すと面白そうと思い、「ちょっと受けてみよう」という気持ちで受験を決めました。

合格するための受験計画の立て方
【現役時代】
 2年生の終わりくらいから、徐々に推薦入試で使える自分の実績を紙にまとめたり、賞状や記事をコピーしたりする作業を始めました。普段は学校や予備校で一般入試の勉強(私立文系)を中心にしていたので、本格的に準備を始めたのは願書が発売されてから、3年生の夏休み以降です。
2学期からは、目の前の壁をクリアしていく感じでした。9月、10月は志望理由書を添削してくれる通信の講座をとったり、資料をまとめたりするAO対策。12月以降は冬期講習、過去問対策などの一般受験対策をしました。
【仮面浪人時代】
 普通に毎日大学に通い、放課後や土日はアルバイトに2つのサークル活動をしていたので、受験1ヵ月半くらい前から時間を見つけて準備をしました。志望理由書だけは何とか1ヵ月前には仕上げて、高校の先生やSFCに通う先輩に見てもらいました。フィードバックをもらう度に、自分の思いを考え直し、SFCでそれが本当にできるのか調べ、構成をし直して書き直すという作業を繰り返し、完成したのは締め切りの1週間くらい前だったと思います。これと並行して、自分の実績をまとめるものも同じ手順で作成し、最後1週間はひたすらホチキス止めと清書に費やしたと思います。

【効果的だった私の勉強法 科目別の勉強のコツ  不得意科目の克服法】
 怠け者な性格なので、「1日5時間」などと目標を決めて勉強していました。たとえば、通学の電車の中で単語帳を覚えたら往復1時間、朝早めに学校に行って自習を30分、居残りを1時間半、睡眠前に2時間という感じです。
 英語は時間をおくとすぐになまるので、どんなに忙しくても毎日寝る前に少しでも長文問題を解くのがコツだったと思います。
 小論文は2つの勉強法がありました。一つは設問時間をフルに使い「ガチで書く」パターン、時間がない時は設問を読み構成と内容だけをパパっと書きだす「起承転結のみ」パターンという勉強法を実践していました。

【高校・予備校・塾・模試・通信添削・カセットなどの活用法】
 高校ではサテライトで安価に予備校の講義が見られたので、英国社小論文の講義を放課後に受けていました。課外活動が忙しかったので、予備校や塾は長期休暇の間のみペースメイクとして通い、AOの志望履修書は通信添削のWIE ( http://www.wie.co.jp/ ) を利用しました。

【模試の成績など(模試成績表を作っていただけましたら幸いです)】
 偏差値が随時50~60を浮遊する不真面目な受験生でした。。。

【参考書の上手な選び方・使い方(参考書の名前(出版社名)も書いてください)】
 普通に学校で配布されるものを使っていました。1冊これ、と決めてとことんするのが好きで、お風呂や移動中など、とどこへでも持ち歩いて時間を見つけて開いていました。

【直前期の効果的な勉強法】
【ベストな併願パターン】
 推薦入試とはいえ、すべきことは一般入試と一緒でそれを応用するという点は一般入試と一緒なので、複数受けるべきだと思います。
 たとえば:
SFC+関学/中央の総合政策
早稲田の社学+同志社の社学
 ただし、一つの大学でたくさんの学部を受けたり、分野のまったく異なる学科を併願したりすると志望理由の道筋が沢山必要になり、自分の「やりたいこと」が分からなくなってしまいます。だから上記のように、類似分野で複数大学の受験をするのがベストです。

【試験本番・実況中継(会場の雰囲気・問題の解き方のコツ・試験会場で役立つグッズなど)】
 SFC9月AO入試の試験は帰国生、浪人生、社会人など、「訳あり」な受験生が多いため、異様な雰囲気に圧倒されそうでした。人数は50名ほど。
 まずは60字程度の文章を予告なしで書かされました。設問は「あなたは日本が好きですか?その理由を述べてください」というもので、私は面接で触れられることはありませんでしたが、海外生活の長い友人が「簡単な漢字を間違えたら突っ込まれた」と言っていました。対策は筆記用具を持つ以外は、必要なし。
 面接は長丁場なので、冷静になるのが一番だと思います。任意のプレゼンはほとんどの方が準備してきていたと思います。プレゼンをするなら、ストップウォッチを持参すると良いでしょう。
 面接官は聞き役、リード役、否定役(長谷部葉子先生)という3名で、私の場合は「高校の時にしてきたことは認めます。ところで最近は何をしているの?これから何をしたいの?」ということばかりを聞かれました。書類をよく読んでくださっている印象でした。
 厳しいことを言われても、面接の途中で泣き出してしまったとしても、あきらめずに最後まで面接官と戦ってください!

【後輩へのアドバイス】
 しばしば「AOを受けるためにボランティア活動に参加する」子がいますが、SFCではそんなの通用しないと思います。
 あくまで自分の興味と意思の元に、行動力を持ち、取り組んだことを示し、SFCでそれを伸ばしていきたいということを見せてほしいです。
 SFCは何でも出来るところです。ぜひ恐れずに門を叩き、一緒に「未来からの留学生」になりましょう。

【志望大合格のために何が一番必要なのか】
 自分のしてきた好きなことと、今何を考えているのか、そしてSFCで(+将来)何をしたいのか、ということを自分の言葉で一本の道筋にして、相手を説得することだと思います。

【私の集中力のつけ方、息抜き法、勉強とクラブ活動の両立、恋愛と受験など】
 AO対策は他の受験勉強とは違い、どんどんクラブ活動や恋愛とか、旅などの多様な経験をした方がいいと思います。むしろ缶詰にならないように、他の人の意見もよく聞いて取り組んでください。
 私は勉強の集中が切れたら、好きな曲を聞いたりして集中力を維持していました。