キャリア
(car,cur,course=走る)
ラテン語currere(carrus-=車)
「キャリア ウ-マン」は高度な職歴を活かして第一線で活躍する女性を指すが、このキャリアcareerは「競争するための路」から「経歴」となった。最近では、一般の公務員(ノンキャリア)に対して上級試験の合格者で幹部候補者を「キャリア」と言う。
スポ-ツカ-、ファミリ-カ-などカ-は「車」でお馴染みな言葉。カ-トcartは空港やス-パ-で使う「手押し車」。
「食事のフルコ-ス」「受験の理科系コ-ス」「陸上競技や競泳の第一のコ-ス」のコ-スcourseは「走る(流れる)」から来ている。
コンク-ルconcours(con=共に+cour=cur=走る)は仏語だが「共に走る」より「競技会」である。英語ではコンテストcontest。
career 経歴
car 車
cart 手押し車
course コ-ス、過程
cargo 船荷(車の荷)
carry 運ぶ(車で運ぶ)
carriage 運賃(運ぶ)
carpenter 大工(車の大工)
charge 課税、突撃(車に荷を乗せる)
discharge 免除する(荷を下ろす)
chariot 馬車
current 流行の(走る)
currency 流通、通貨(走る)
curriculum 科目(走る路)
cursor カーソル(走るもの)
incur 身に起こる(災いの中に走り込む)
ocur (出来事が)起こる(目の前で流れる)
recur 再現する(再び流れる)
concur 一緒に起こる(共に流れる)
excursion 遠足(外に走り出す)
concourse 合流(共に流れること)
discourse 論説(走り回る)
intercourse 交際(互いに流れ合う)
クリニック
(clin=曲げる、傾く)
ラテン語clinare,ギリシャ語klima=坂
眼科、歯科等の専門医や小規模な医院をクリニックと呼ぶことが多い。このクリニックclinic(clin=傾く、横になる)には必ず横になるベッドがある。このベッドが語源とは余り知られていない。カタカナ語が氾濫し、デンタルクリニック(歯科医)が年寄りの人達に理解されていると思えない。
新幹線等の長距離列車には背もたれが段階的に倒せるリクライニングシ-トがある。このリクライニングreclining(re=後ろに+clin=傾ける)は正に「後ろに傾ける」からである。
物事の盛り上がった頂点をクライマックスclimax(clim=坂)は「坂」から「調子が上がる」の意味で「絶頂」となった。
clinic 医院
reclining 後ろに傾ける
climax 絶頂
climate 気候(坂-地形の影響を受ける)
decline 衰退する(下に傾く)
declination 下への傾き
declension 語尾変化、衰退
declivity 下り坂
incline 傾向がある(~方に傾く)
proclivity 性癖
グレイド
(grad,gress=歩く)
ラテン語gradi gradus
「グレイドアップ」「ハイグレイド」と日本語にもなっているグレイドgradeは、「程度、等級」を意味するが、その原義は、「一歩づつ歩く」である。グラデ-ションgradationは色彩が少しづつ濃淡となる様である。graduallyは、「一歩一歩」「徐々に」で重要な単語。卒業graduationは、「一歩づつ階段を進む」からで、一学年づつ一歩づつ進級して、はじめて卒業できる。語学の勉強も一日一日の積み重ねが大切だ。gradは、gressと変化して他の単語を生む。
grade 程度、学年
gradation グラデ-ション
gradually だんだんに
graduation 卒業
degrade 堕落する(階段を下りる)
retrograde 退歩する(後ろへ歩む)
degree 程度、学位(下に歩くその一段)
aggress 攻撃する(に向かって歩く)
aggressive 攻撃的
congress 会議(共に行く-集まる)
progress 進歩(する)(前に行く)
progressive 進歩的な
digress (脇道に)それる(離れて行く)
egress 出てゆく(外に行く)
ingress 入場(中に行く)
retrogress 退化する(後ろへ行く)
transgress 違反する(限度を超えて行く)
クロゼット
(close,clud=閉じる)
ラテン語claudere
「押し入れ」「洋服ダンス」をクロゼットclosetと言うが「閉ざされた場所」が原義で「トイレット」の意味もある。WCはwater closetの略で日本語。英語ではrest roomを使う。
金融改革が余儀なくされている今日、その根本には情報開示が不可欠である。デイスクロジャ-disclosure(dis=離れる+close=閉ざす)は「閉じているものを離す」より「隠しているものを開示する」ことである。
「今日は閉店」の意味で「closed」の看板をよく見かける。
cludeを含むカタカナ語はないが英語の派生語は多い。
closet 押し入れ、洋服ダンス
disclosure 開示
closed 閉店
disclose 明かす、暴く
enclose 囲う、同封する
conclude 結末を付ける(共に閉じる)
conclusion 結論
conclusive 決定的
exclude 除外する(締め出す)
include 包含する(閉じ込める)
occlude 閉塞する(上を閉じる)
seclude 引っ込める(離して閉じ込める)
preclude 阻止する(前で閉じる)
clause 条項(閉めくくり)
コ-ポレ-ション
(corp=体)
ラテン語corpus
会社の商号のネ-ミングや、「法人、企業」の意味で使われているコ-ポレ-ションcorpration(corp=体)は「体(組織)をなしているもの」からである。株式会社の略語は英国では・・・Co.,Ltd、米国では・・・,Inc.。
また、二階建てのアパ-トにコ-ポの名前がついているのをよく見かけるが、これは和製語で、corporated houseの略だとされている。紛らわしい語に、コ-プがある。これも和製語でCO-OP(consumers cooperative)
と書き、消費者生活共同組合、略して生協。
婦人用の下着のコルセットcorsetは「体を整えるもの」からだ。
corpration 法人、会社
corset コルセット
corporate 組合の、法人の、団体の
corps 団体、軍隊
corpse 死体
corpus 身体、本体、全集
corporal 身体の
corporality 有体性
corporeal 肉体的な
corporeality 有形、有体
incorporate 合体する、法人化する、具体化する
incorporation 合併、法人、会社
コマンド
(mand,mend=命令する)
ラテン語mandare
コンピューター用語のコマンドcomand(co=con=共に、強意+mand=命ずる)はいろいな処理の「命令」のことだ。戦争映画に出てくるコマンドは「命令された特殊部隊」で「ゲリラ兵士、特殊部隊」を指す。
デマンドdemand(de=離れて+mand命ずる)は「渡せと命ずる」から「要求する、需要」である。経済用語としてだけでなく、一般にも「要求」の意味で使われる。
comand 命令
demand 要求する、需要
comander 司令官
comandament 神の命令
mandate 命令書、委任統治
remand 送還する(戻せと命ずる)
commend 推奨する(共に託す)
commendation 推挙
recommend 推薦する(もう一度託す)
recommendation 推薦、忠告
コレクション
(lect,leg=選ぶ、集める、読む)
ラテン語legere pp-lectus
「パリコレクション」は、流行の最先端であり、情報発信地である。パリコレと略すこともある。そのコレクションcollection(col=co=一緒に+lect
=集める+ion)は、「一緒に選び集める」から「収集」である。
某銀行の「広末セレクション」のセレクションsellection(se=別々に+lect=選ぶ+ion)は、「選び分ける」で集めたものではなく、広末涼子が「選んだもの」である。エレガントelegant(e=ex=外に+leg=選ぶ+ant)は、「選び出す」から「洗練された」が生まれた。
この語幹lectは、「(言葉を)集める」から「読む」を派生させた。背景には、「読む」ことは、「言葉を集める」という考え方がある。レッスンlessonは、この「読むこと」から「授業」となった言葉である。
collection 収集
sellection 選択
elegant 洗練された
lesson 授業
lection 朗読(読むこと)
lecture 講義(読むこと)
collect 収集する(共に集める)
recollect 思い出す、再び集める(再び集める)
elect 選ぶ(外に選び出す)
election 選挙
select 選ぶ(選び分ける)
intellect 知性(善悪の間を選別する)
neglect 無視する、怠る(集めない、選ばない)
legend 伝説(読まれるもの)
legible 読みやすい
eligible 適確の(選ばれる資格のある)
deligent 勤勉な(せっせと選び分ける)
intelligent 理知的(二つの物の間を選別する)
negligent 怠慢な
コンディション
( dic,dict,dit=言う)
ラテン語dicere
「グランドコンディション」などのコンディションcondition(con=共に+dit=言う)は「共に言う、言い添える」から「条件、状態」を意味し、「今日は体のコンディションが良い」のように「心身の状態、体調」の良し、悪しのを言う時も使う。エアコンはair conditionerの邦略形で「空気の状態を保つ」より「冷暖房」である
授業前に突然よくやらされた漢字や英単語の「書き取り」テストをディクテ-ションdictationと呼ぶ。これは「口で言ったもの,口述」から来ているので「先生が言った言葉を書き取るテスト」のことだ。
「字を引く書なり」と覚えたdictionary(dic=言う+tion=名詞語尾+ary=集合名 詞)は「言葉を集めたもの」から「辞書」
condition 条件、状態
conditioner 冷暖房
dictation 書き取り
dictionary 辞書
diction 語法(言い方)
benediction 天の恩恵(良い言葉)
malediction 悪口、呪い(悪く言う)
dictate 命令する(口で言う)
dictator 独裁者
contradict 矛盾する、否定する(反対を言う)
edict 命令(外に言う)
interdict 禁止する(間に入って言う)
predict 予言する(前もって言う)
verdict 判決(真実を言う)
abdicate 放棄する(離れると言う)
dedicate 献納する(御身の下に置くと言う)
indicate 指し示す(に向かって言う)
predicate 断定する(前もって宣言する)
index 索引(指し示すもの)
コンテスト
(test=証拠)
ラテン語testis
ミスコンのコンはコンテストの日本的略だ。コンテストcontest(con=共に+test=証拠)は「共に証拠を出し合う」から「一緒に競う、争う」である。
キリスト教のプロテスタントProtestant(pro=人前で+test=証拠)は「公衆の前で反対の証拠を示す」より、カソリックに対して「抗議する人達」であり、新教徒を言う。
「試験」のテストtestは「金の性質などを試すために用いられた土製の壷」からで、語源が違う。
contest コンテスト、競う
Protestant プロテスタント
testament 遺言状、旧約聖書(証拠となるもの)
testamentary 遺言の、旧約聖書の
testate 遺言者
intestate 遺言無しの
testify 証言する(証拠となす)
testimony 証拠、証言
contestant 競技者
attest 証明する
attestation 証明
attester 立ち会い証人
detest ひどく嫌う(神を呼び出して悪を呪う)
detestable 忌まわしい
detestation 大嫌い
protest 抗議する
protestation 抗議
コンビニ
(ven,vent=来る)
ラテン語venire
コンビニは、現代の生活に欠くことの出来ない便利な店だ。convenient
storeの略でconvenient(con=一緒に+ven=来る+ient=形容詞語尾)の原義は「一緒に来る」であるが、「適合する」から「便利な」意味が変化したものだ。
今、流行の「ベンチャ-ビジネス」のベンチャ-(venture)は、アドベンチャ-(adventure)の短縮形で、(ad=~の方へ+vent=来る+ure=名詞語尾)「~の方にやって来る」「偶然の出来事」から「何が起こるか分からない事に賭けてみる」「冒険」となる。仏語のアバンチュ-ルは、「偶然の出会い」である。
「イベントを催す」のイベントは、event(e=ex=外に+vent=来る)「起こり来るもの」から「事件」「催事」である。
convenient 便利な
adventure 冒険
venture ベンチャ-
event 事件、催事
intervene 介入する(間に来る)
supervene 併発する(上に付随して来る)
convene 招集する(共に来る)
convention 慣習、会議
invent 発明する(あるものの上に来る-思い付く)
prevent 妨げる(前に来て行く手を阻む)
avenue 大通り(へ来る道)
revenue 歳入 (再び戻って来る金)
souvenir お土産 、形見(心に近く来る-思い出す)
コンピューター
(pute=考える)
ラテン語 putare
パソコン、ファミコンのコンはコンピューターcomputer(com=一緒に+pute=考える)だと知っているが、「数字と一緒に考える機器」が語源であることは余り知られていない。数えるのカウントcountもラテン語computareが古仏語counterを経て英語になったもの。カウンターcounterは「お金を勘定する所」であるがラテン語contraから出来た同じスペルcounterは「反対、逆」の意で多数の合成語があるので注意を要する。
お笑いのコントconteはフランス語だが、この「考える」から「小話、短編」。
computer コンピューター
count 数える
counter 勘定台
compute 計算する
computation 計算
depute 代理を委任する(考えを下にする)
deputy 代理者
deputation 代表団
dispute 議論する、論争(考えを異にする)
impute 罪を負わせる(罪は~にあると考える)
imputation 罪の転嫁
repute ~であると思う、世評(再び考える)
reputation 評判
reputable 評判の良い
コンプレックス
(pli,pli,ply,plex=折り重ねる)
ラテン語plicare
「コンプレックスを抱いている」のコンプレックスcomplex(com=一緒に+plex=折り重なる)は「一緒に折り重ねる」から「入り組んだ、複合した」「固執観念」である。日本語では、inferior complex=劣等感の略で用いる場合が多い。(superior complex=優越感)
「ウインド-デイスプレイ」のデイスプレイdisplay(dis=別々に+play=折り重ねる)は「重なりを別々にする」から「陳列、展示」となる。レプリカreplicaは、「元に重ねかえす」より「複製」。プリ-ツ(スカ-ト)pleatは、正に「折り重なり」の意味である。アップリケappliqueは、仏語であるが、「に重ねる」が原義で切り抜きを縫い付ける手芸の一つ。
complex コンプレックス
display 陳列、展示
replica 複製
pleat ひだ
apply 応用する、申し込む(の上に重ねる)
imply 暗に示す(中に重ねる)
reply 返答する(重ね返す)
simple 単純な(一つ重ね)
double 二重の
triple 三倍(にする)
multiple 複合の(たくさん重なっている)
pliers やっとこ(折り曲げる道具)
complicate 込み入った(共に折り重ねる)
explicate 明らかにする(折り重なりを外に)
implicate 意味を含む(中に重ねる)
supplicate 嘆願する(下に体を折り重ねて)
duplicate 二倍にする
triplicate 三倍にする
employ 雇う(仕事の中に折り重ねる
diploma 卒業証書、公文書
diplomacy 外交
コンペ
(pet=飛ぶ、求める)
ラテン語petere
ゴルフのコンペはcompetition(com=一緒に+pet=争う)の日本語の略で、「競う、争う」はラテン語にはないがフランス語を経由して「一つのものを求めて共に飛ぶ」から「競う、争う」が生まれた。細長い三角の旗のペナントpennantは中世の騎士が槍の先につけていたもので「める、争う」印ある。また「優勝旗」転じて「ペナントを争う」のように「優勝」の意でも用いられる。
リピートrepeat(re=再び+peat=求める)は「再び求める」から「繰り返す」である
字を書くのに必要なペンpenは「飛び掛かる」「空を飛ぶ」「翼」と変化し、ペンの起源が羽根ペンだと知るとなるほどと頷ける。
competition 競争、競技大会
pennant 優勝旗、優勝
repeat 繰り返す
pen ペン
petition 嘆願(する)
appetite 食欲(求める気持ち)
appetent 熱望せる
compete 競う
competent 十分な資格ある、有能な
competence 資格、資産(競争に十分適している)
impetus 勢い、はずみ(求めて飛び掛かる)
impetuous 急激な、性急な
perpetual 絶え間ない、永久の(ずっと求める)
repetition 反復、暗唱
centripetal 求心の(中心を求める)
コンベヤー
(vi,voy=道)
ラテン語via
チャップリンの'モダンタイムズ'に出てくるコンベヤーconveyer(con=共に+vey=道)は近代産業の非人間的なものの象徴だ。原義は「道を共にする」からで「運ぶもの」になった。
貿易用語のインボイスinvoice(in=on=上に+voi=道)は「道上に置く-送る」から「送り状」で送る商品の明細を書くものである。外国へ送る郵便にはVIA AVIONと印刷されている。これは仏語で「航空便で」であり、万国に通じる。
conveyer コンベヤー、運搬人
invoice 送り状
via 道、経由で
trivial つまらない事(三本道)
deviation 脱線、誤差(道から離れる)
obviate 未然に防ぐ(道でぶつかる-通さない)
obvious 明白な(路上近くに横たわる-目につく)
pervious 通過する、明白な(道を通り過ぎる)
previous 以前の(前の道を行く)
devious 辺鄙な(道から離れている)
voyage 航海、旅
convoy 護送する(道を共にする)
envoy 特命全権大使
convey 運搬する
conveyance 運搬、譲渡証書
サーキット
(it=行く)
ラテン語ire
車のスピードを競うF1レースは同じコースをぐるぐる回る。その環状コースをサーキットcircuit(circu=周り+it=行く)と呼ぶ。
「名前の頭文字」等によく用いるイニシャルinitial(in=中に+it=行く)は「中には行って行く」が原義で「手始めの、最初の」からである。その名詞イニシエーションinitiationは宗教での「入会の際の洗脳」の意味で用いられている。「洗脳」が強く印象にのこるが「開始、入会式」を意味する。形容詞のイニシャチブinitiativeは「イニシャチブを執る」のように「主導権、率先の」を意味する
circuit サーキット
initial 頭文字
initiation 入会式
initiative 主導権
itinerate 遍歴する
itineracy 巡回
itinerant 旅回りの、巡回者
itinerary 旅行記、旅程
ambit 周囲、境界(周りを行く)
ambition 野心(名誉を求めて歩き回る)
ambitious 野心的
coition 性交
initiate 始める、入門を許された、入会者
transit 通過する(横切って行く)
transition 変遷
transient 一時的の
perish 滅ぶ、枯れる(完全に行ってしまう)
perishable 枯れ易い、破壊すべき
サ-クル
(circ,cyc=環)
ラテン語circus
学生の間では「サ-クル活動」が盛んだと聞く。特に運動部に入ると時間が制約され、キツイことが理由とか。サ-クルcircleは「気楽に楽しむ同好会」をいうが、その基本の意味は「円、環、輪」である。サ-カスcircusは、空中ブランコなどの曲芸を意味するものではく、そのテントのかたち「円形」からだ。ロンドンの「ピカデリ-サ-カス」などのように「サ-カス」の付いた地名がよくある。放射状の道路の中心「円形型広場」のことである。
サ-キットcircuit(circ=円+it=行く)は同じ道路を何回も「循環する」からである。サイクルcycleは景気や周波などの「循環」を意味し「自転車」もある。「自転車に乗ってサイクリング」でも分かる。
circle サ-クル、環
circus サ-カス
circuit サ-キット
cycle サイクル、循環
circular 円形の、回覧
circulate 循環する
circulator 循環器
circulation 循環
circlet 小円
circumference 周囲(周りをめぐること)
circumspect 用心深い(周囲をよく見る)
circumstance 環境(周囲に立っているもの)
circumlocution 婉曲(遠回しに言う)
circumfuse 周りに注ぐ
bicycle 自転車(二輪車)
tricycle 三輪車
encyclopedia 百科事典(ぐるっとまとめたもの)
cyclone サイクロン
cyclometer 測円弧器(輪を回して測るもの)
cylinder 円筒
サ-ビス
(serv=仕える、保つ)
ラテン語servire=仕える、servare=保つ
日本語で「あの店はサ-ビスが良い」のサ-ビスserviceは「お客に対するもてなしが良い」の意味サ-ビスは「召し使いの奉仕」が原義である。「値引きする」意味でサ-ビスを使うのは日本独特なので要注意。その動詞サ-ブserveはテニス等の球技を始める時の第一打を言うが「仕える」から「試合の始めにお願いする」という謙虚な気持ちの表現だ。
リザ-ブreserve(re=元に+serve=保つ)はウイスキ-の商標にもなっているが「元に引っ込めて保つ」より「保留する、予約する」である。
コンサバは服飾用語で馴染みがないかも知れないがconservative(con=一緒に+serve=保つ)の日本的略語で「保守的」から「伝統的格調高い」という意味でファッション雑誌に登場する。食後のデザ-トdessert(des=離れて+sert=仕える)もこの仲間出「給仕を離れる」から「食事の終りに食べるもの」の意になった。
service サ-ビス
serve 奉仕する
reserve 保留する、予約する
conservative 保守的な
dessert デザ-ト
servant 召し使い(仕える人)
sergeant 軍曹(仕える人)
conserve 保存する
conservatory 温室(保存する所)
deserve に値する(十分に尽くすに値する)
observe 見守る(目の前に保つ)
subserve 追従する(下にあって仕える)
preserve 保存する(前もって保つ)
reserved 控え目な(自己を引っ込めて保つ)
reservoir 貯水池、貯蔵所
サイン(sign=しるしをつける)
ラテン語signare
芸能人などに「サインをお願いする」はMay I have your autograph, please.
でサインは使わない。英語のサインsign「署名する」の動詞で、書類やホテルでの署名はsignatureである。また野球で捕手が投手に「サインを送る」はシグナルsignalを使う。もちろん「信号機」もある。
デザインdesign(de=下に+sign=印をつける)は「印をつけて計画する」であり、デザイナーdesignerというと服飾デザイナーを指す場合が多いが「計画する人」から「設計者、図案家、陰謀者」である。
sign 合図、記号、署名する
signature 署名
signal 信号機、合図する
design 計画する、計画、意匠
designer 設計者
signet 印章
signify 象徴する、意味する
significant 意味の深い
significance 意味深長
assign 割り当てる(に印をつける)
assignment 割り当て、宿題
consign 委託する、預金する(共に署名する)
consignment 委託
consignee 荷受人
resign 辞職する(再び署名する
resignation 辞職(表)
designate 支持する、選任する
designation 支持、選任
シリーズ
(sert=結ぶ、置く)
ラテン語serere, pp.sertus
新聞の連載物、映画の「寅さんシリーズ」や野球の「日本シリーズ」など一連のものseriesは「結合したもの」の意味だ。音楽会のコンサートconcert(con=共に+cert=sert=結ぶ)は「共に結びついて」開催されるものであり「協調、一致」もある。ワープロのキーボードには文字間等に挿入するキーにinsert(in=中に+sert=結ぶ)とある。「中に結びつける」から「挿入する」である。
series シリーズ、連続
concert 音楽会、協調
insert 挿入する
serial 連続する、続き物
seriate 連続的に配列する
serried 密集した(結ばれ固まっている)
asert 断言する(自説に結びつける)
asertion 主張、断言
asertive 断定的
desert 捨てる、不毛の、砂漠(結合を解く)
desertion 捨てること、荒廃
dissertation 学位論文(別々に分けて論ずる)
insertion 挿入、記入
exert 発揮する(力を外に出す)
exertion 発揮、努力
スケール
(scan,scend,scal=登る)
ラテン語scandere
スケールscaleは「目盛り、ものさし、規模、度量」などを意味するがもう一つ「はしご」がある。そして動詞の「はしごを登る」が原義である。「天秤ばかり」は古いノルド語からで別語源。
CTスキャンcomputer tomography scanはコンピュターで脳などの断層面をテレビ走査する装置でスキャンは「一歩づつ登る」が原義である。スキャナーscannerは絵や文章の情報をデジタルに変換する装置「読み撮り機」でその読み取る様は「一歩づつ登る」である。
エスカレーターescalator(e=補助語+scal=登る+tor)のtorはエレベーターelevatorの語尾を付け語呂合わせしてできた造語である。エスカレーションescalationはこのエスカレターから近代に生まれた新語。
scale 目盛り、規模
scan スキャン
scanner スキャナー
escalator エスカレーター
escalation 漸次拡大
escalade はしご(を登る)
ascend 登る、出世する
ascent 上昇、上り坂
ascendant 上昇する、祖先(系図を登る)
ascensive 上昇的
ascendancy 優勢、支配
descend 下りる
descent 降下、下り坂
descendant 子孫(系図を下る)
condescend 目下にへり下る(相手とともに下る)
condescension 目下にへり下ること
transcend 超越する(越えて登る)
transcendent 卓越した
transcendental 卓越した、超人間的
transcendence 超越
(car,cur,course=走る)
ラテン語currere(carrus-=車)
「キャリア ウ-マン」は高度な職歴を活かして第一線で活躍する女性を指すが、このキャリアcareerは「競争するための路」から「経歴」となった。最近では、一般の公務員(ノンキャリア)に対して上級試験の合格者で幹部候補者を「キャリア」と言う。
スポ-ツカ-、ファミリ-カ-などカ-は「車」でお馴染みな言葉。カ-トcartは空港やス-パ-で使う「手押し車」。
「食事のフルコ-ス」「受験の理科系コ-ス」「陸上競技や競泳の第一のコ-ス」のコ-スcourseは「走る(流れる)」から来ている。
コンク-ルconcours(con=共に+cour=cur=走る)は仏語だが「共に走る」より「競技会」である。英語ではコンテストcontest。
career 経歴
car 車
cart 手押し車
course コ-ス、過程
cargo 船荷(車の荷)
carry 運ぶ(車で運ぶ)
carriage 運賃(運ぶ)
carpenter 大工(車の大工)
charge 課税、突撃(車に荷を乗せる)
discharge 免除する(荷を下ろす)
chariot 馬車
current 流行の(走る)
currency 流通、通貨(走る)
curriculum 科目(走る路)
cursor カーソル(走るもの)
incur 身に起こる(災いの中に走り込む)
ocur (出来事が)起こる(目の前で流れる)
recur 再現する(再び流れる)
concur 一緒に起こる(共に流れる)
excursion 遠足(外に走り出す)
concourse 合流(共に流れること)
discourse 論説(走り回る)
intercourse 交際(互いに流れ合う)
クリニック
(clin=曲げる、傾く)
ラテン語clinare,ギリシャ語klima=坂
眼科、歯科等の専門医や小規模な医院をクリニックと呼ぶことが多い。このクリニックclinic(clin=傾く、横になる)には必ず横になるベッドがある。このベッドが語源とは余り知られていない。カタカナ語が氾濫し、デンタルクリニック(歯科医)が年寄りの人達に理解されていると思えない。
新幹線等の長距離列車には背もたれが段階的に倒せるリクライニングシ-トがある。このリクライニングreclining(re=後ろに+clin=傾ける)は正に「後ろに傾ける」からである。
物事の盛り上がった頂点をクライマックスclimax(clim=坂)は「坂」から「調子が上がる」の意味で「絶頂」となった。
clinic 医院
reclining 後ろに傾ける
climax 絶頂
climate 気候(坂-地形の影響を受ける)
decline 衰退する(下に傾く)
declination 下への傾き
declension 語尾変化、衰退
declivity 下り坂
incline 傾向がある(~方に傾く)
proclivity 性癖
グレイド
(grad,gress=歩く)
ラテン語gradi gradus
「グレイドアップ」「ハイグレイド」と日本語にもなっているグレイドgradeは、「程度、等級」を意味するが、その原義は、「一歩づつ歩く」である。グラデ-ションgradationは色彩が少しづつ濃淡となる様である。graduallyは、「一歩一歩」「徐々に」で重要な単語。卒業graduationは、「一歩づつ階段を進む」からで、一学年づつ一歩づつ進級して、はじめて卒業できる。語学の勉強も一日一日の積み重ねが大切だ。gradは、gressと変化して他の単語を生む。
grade 程度、学年
gradation グラデ-ション
gradually だんだんに
graduation 卒業
degrade 堕落する(階段を下りる)
retrograde 退歩する(後ろへ歩む)
degree 程度、学位(下に歩くその一段)
aggress 攻撃する(に向かって歩く)
aggressive 攻撃的
congress 会議(共に行く-集まる)
progress 進歩(する)(前に行く)
progressive 進歩的な
digress (脇道に)それる(離れて行く)
egress 出てゆく(外に行く)
ingress 入場(中に行く)
retrogress 退化する(後ろへ行く)
transgress 違反する(限度を超えて行く)
クロゼット
(close,clud=閉じる)
ラテン語claudere
「押し入れ」「洋服ダンス」をクロゼットclosetと言うが「閉ざされた場所」が原義で「トイレット」の意味もある。WCはwater closetの略で日本語。英語ではrest roomを使う。
金融改革が余儀なくされている今日、その根本には情報開示が不可欠である。デイスクロジャ-disclosure(dis=離れる+close=閉ざす)は「閉じているものを離す」より「隠しているものを開示する」ことである。
「今日は閉店」の意味で「closed」の看板をよく見かける。
cludeを含むカタカナ語はないが英語の派生語は多い。
closet 押し入れ、洋服ダンス
disclosure 開示
closed 閉店
disclose 明かす、暴く
enclose 囲う、同封する
conclude 結末を付ける(共に閉じる)
conclusion 結論
conclusive 決定的
exclude 除外する(締め出す)
include 包含する(閉じ込める)
occlude 閉塞する(上を閉じる)
seclude 引っ込める(離して閉じ込める)
preclude 阻止する(前で閉じる)
clause 条項(閉めくくり)
コ-ポレ-ション
(corp=体)
ラテン語corpus
会社の商号のネ-ミングや、「法人、企業」の意味で使われているコ-ポレ-ションcorpration(corp=体)は「体(組織)をなしているもの」からである。株式会社の略語は英国では・・・Co.,Ltd、米国では・・・,Inc.。
また、二階建てのアパ-トにコ-ポの名前がついているのをよく見かけるが、これは和製語で、corporated houseの略だとされている。紛らわしい語に、コ-プがある。これも和製語でCO-OP(consumers cooperative)
と書き、消費者生活共同組合、略して生協。
婦人用の下着のコルセットcorsetは「体を整えるもの」からだ。
corpration 法人、会社
corset コルセット
corporate 組合の、法人の、団体の
corps 団体、軍隊
corpse 死体
corpus 身体、本体、全集
corporal 身体の
corporality 有体性
corporeal 肉体的な
corporeality 有形、有体
incorporate 合体する、法人化する、具体化する
incorporation 合併、法人、会社
コマンド
(mand,mend=命令する)
ラテン語mandare
コンピューター用語のコマンドcomand(co=con=共に、強意+mand=命ずる)はいろいな処理の「命令」のことだ。戦争映画に出てくるコマンドは「命令された特殊部隊」で「ゲリラ兵士、特殊部隊」を指す。
デマンドdemand(de=離れて+mand命ずる)は「渡せと命ずる」から「要求する、需要」である。経済用語としてだけでなく、一般にも「要求」の意味で使われる。
comand 命令
demand 要求する、需要
comander 司令官
comandament 神の命令
mandate 命令書、委任統治
remand 送還する(戻せと命ずる)
commend 推奨する(共に託す)
commendation 推挙
recommend 推薦する(もう一度託す)
recommendation 推薦、忠告
コレクション
(lect,leg=選ぶ、集める、読む)
ラテン語legere pp-lectus
「パリコレクション」は、流行の最先端であり、情報発信地である。パリコレと略すこともある。そのコレクションcollection(col=co=一緒に+lect
=集める+ion)は、「一緒に選び集める」から「収集」である。
某銀行の「広末セレクション」のセレクションsellection(se=別々に+lect=選ぶ+ion)は、「選び分ける」で集めたものではなく、広末涼子が「選んだもの」である。エレガントelegant(e=ex=外に+leg=選ぶ+ant)は、「選び出す」から「洗練された」が生まれた。
この語幹lectは、「(言葉を)集める」から「読む」を派生させた。背景には、「読む」ことは、「言葉を集める」という考え方がある。レッスンlessonは、この「読むこと」から「授業」となった言葉である。
collection 収集
sellection 選択
elegant 洗練された
lesson 授業
lection 朗読(読むこと)
lecture 講義(読むこと)
collect 収集する(共に集める)
recollect 思い出す、再び集める(再び集める)
elect 選ぶ(外に選び出す)
election 選挙
select 選ぶ(選び分ける)
intellect 知性(善悪の間を選別する)
neglect 無視する、怠る(集めない、選ばない)
legend 伝説(読まれるもの)
legible 読みやすい
eligible 適確の(選ばれる資格のある)
deligent 勤勉な(せっせと選び分ける)
intelligent 理知的(二つの物の間を選別する)
negligent 怠慢な
コンディション
( dic,dict,dit=言う)
ラテン語dicere
「グランドコンディション」などのコンディションcondition(con=共に+dit=言う)は「共に言う、言い添える」から「条件、状態」を意味し、「今日は体のコンディションが良い」のように「心身の状態、体調」の良し、悪しのを言う時も使う。エアコンはair conditionerの邦略形で「空気の状態を保つ」より「冷暖房」である
授業前に突然よくやらされた漢字や英単語の「書き取り」テストをディクテ-ションdictationと呼ぶ。これは「口で言ったもの,口述」から来ているので「先生が言った言葉を書き取るテスト」のことだ。
「字を引く書なり」と覚えたdictionary(dic=言う+tion=名詞語尾+ary=集合名 詞)は「言葉を集めたもの」から「辞書」
condition 条件、状態
conditioner 冷暖房
dictation 書き取り
dictionary 辞書
diction 語法(言い方)
benediction 天の恩恵(良い言葉)
malediction 悪口、呪い(悪く言う)
dictate 命令する(口で言う)
dictator 独裁者
contradict 矛盾する、否定する(反対を言う)
edict 命令(外に言う)
interdict 禁止する(間に入って言う)
predict 予言する(前もって言う)
verdict 判決(真実を言う)
abdicate 放棄する(離れると言う)
dedicate 献納する(御身の下に置くと言う)
indicate 指し示す(に向かって言う)
predicate 断定する(前もって宣言する)
index 索引(指し示すもの)
コンテスト
(test=証拠)
ラテン語testis
ミスコンのコンはコンテストの日本的略だ。コンテストcontest(con=共に+test=証拠)は「共に証拠を出し合う」から「一緒に競う、争う」である。
キリスト教のプロテスタントProtestant(pro=人前で+test=証拠)は「公衆の前で反対の証拠を示す」より、カソリックに対して「抗議する人達」であり、新教徒を言う。
「試験」のテストtestは「金の性質などを試すために用いられた土製の壷」からで、語源が違う。
contest コンテスト、競う
Protestant プロテスタント
testament 遺言状、旧約聖書(証拠となるもの)
testamentary 遺言の、旧約聖書の
testate 遺言者
intestate 遺言無しの
testify 証言する(証拠となす)
testimony 証拠、証言
contestant 競技者
attest 証明する
attestation 証明
attester 立ち会い証人
detest ひどく嫌う(神を呼び出して悪を呪う)
detestable 忌まわしい
detestation 大嫌い
protest 抗議する
protestation 抗議
コンビニ
(ven,vent=来る)
ラテン語venire
コンビニは、現代の生活に欠くことの出来ない便利な店だ。convenient
storeの略でconvenient(con=一緒に+ven=来る+ient=形容詞語尾)の原義は「一緒に来る」であるが、「適合する」から「便利な」意味が変化したものだ。
今、流行の「ベンチャ-ビジネス」のベンチャ-(venture)は、アドベンチャ-(adventure)の短縮形で、(ad=~の方へ+vent=来る+ure=名詞語尾)「~の方にやって来る」「偶然の出来事」から「何が起こるか分からない事に賭けてみる」「冒険」となる。仏語のアバンチュ-ルは、「偶然の出会い」である。
「イベントを催す」のイベントは、event(e=ex=外に+vent=来る)「起こり来るもの」から「事件」「催事」である。
convenient 便利な
adventure 冒険
venture ベンチャ-
event 事件、催事
intervene 介入する(間に来る)
supervene 併発する(上に付随して来る)
convene 招集する(共に来る)
convention 慣習、会議
invent 発明する(あるものの上に来る-思い付く)
prevent 妨げる(前に来て行く手を阻む)
avenue 大通り(へ来る道)
revenue 歳入 (再び戻って来る金)
souvenir お土産 、形見(心に近く来る-思い出す)
コンピューター
(pute=考える)
ラテン語 putare
パソコン、ファミコンのコンはコンピューターcomputer(com=一緒に+pute=考える)だと知っているが、「数字と一緒に考える機器」が語源であることは余り知られていない。数えるのカウントcountもラテン語computareが古仏語counterを経て英語になったもの。カウンターcounterは「お金を勘定する所」であるがラテン語contraから出来た同じスペルcounterは「反対、逆」の意で多数の合成語があるので注意を要する。
お笑いのコントconteはフランス語だが、この「考える」から「小話、短編」。
computer コンピューター
count 数える
counter 勘定台
compute 計算する
computation 計算
depute 代理を委任する(考えを下にする)
deputy 代理者
deputation 代表団
dispute 議論する、論争(考えを異にする)
impute 罪を負わせる(罪は~にあると考える)
imputation 罪の転嫁
repute ~であると思う、世評(再び考える)
reputation 評判
reputable 評判の良い
コンプレックス
(pli,pli,ply,plex=折り重ねる)
ラテン語plicare
「コンプレックスを抱いている」のコンプレックスcomplex(com=一緒に+plex=折り重なる)は「一緒に折り重ねる」から「入り組んだ、複合した」「固執観念」である。日本語では、inferior complex=劣等感の略で用いる場合が多い。(superior complex=優越感)
「ウインド-デイスプレイ」のデイスプレイdisplay(dis=別々に+play=折り重ねる)は「重なりを別々にする」から「陳列、展示」となる。レプリカreplicaは、「元に重ねかえす」より「複製」。プリ-ツ(スカ-ト)pleatは、正に「折り重なり」の意味である。アップリケappliqueは、仏語であるが、「に重ねる」が原義で切り抜きを縫い付ける手芸の一つ。
complex コンプレックス
display 陳列、展示
replica 複製
pleat ひだ
apply 応用する、申し込む(の上に重ねる)
imply 暗に示す(中に重ねる)
reply 返答する(重ね返す)
simple 単純な(一つ重ね)
double 二重の
triple 三倍(にする)
multiple 複合の(たくさん重なっている)
pliers やっとこ(折り曲げる道具)
complicate 込み入った(共に折り重ねる)
explicate 明らかにする(折り重なりを外に)
implicate 意味を含む(中に重ねる)
supplicate 嘆願する(下に体を折り重ねて)
duplicate 二倍にする
triplicate 三倍にする
employ 雇う(仕事の中に折り重ねる
diploma 卒業証書、公文書
diplomacy 外交
コンペ
(pet=飛ぶ、求める)
ラテン語petere
ゴルフのコンペはcompetition(com=一緒に+pet=争う)の日本語の略で、「競う、争う」はラテン語にはないがフランス語を経由して「一つのものを求めて共に飛ぶ」から「競う、争う」が生まれた。細長い三角の旗のペナントpennantは中世の騎士が槍の先につけていたもので「める、争う」印ある。また「優勝旗」転じて「ペナントを争う」のように「優勝」の意でも用いられる。
リピートrepeat(re=再び+peat=求める)は「再び求める」から「繰り返す」である
字を書くのに必要なペンpenは「飛び掛かる」「空を飛ぶ」「翼」と変化し、ペンの起源が羽根ペンだと知るとなるほどと頷ける。
competition 競争、競技大会
pennant 優勝旗、優勝
repeat 繰り返す
pen ペン
petition 嘆願(する)
appetite 食欲(求める気持ち)
appetent 熱望せる
compete 競う
competent 十分な資格ある、有能な
competence 資格、資産(競争に十分適している)
impetus 勢い、はずみ(求めて飛び掛かる)
impetuous 急激な、性急な
perpetual 絶え間ない、永久の(ずっと求める)
repetition 反復、暗唱
centripetal 求心の(中心を求める)
コンベヤー
(vi,voy=道)
ラテン語via
チャップリンの'モダンタイムズ'に出てくるコンベヤーconveyer(con=共に+vey=道)は近代産業の非人間的なものの象徴だ。原義は「道を共にする」からで「運ぶもの」になった。
貿易用語のインボイスinvoice(in=on=上に+voi=道)は「道上に置く-送る」から「送り状」で送る商品の明細を書くものである。外国へ送る郵便にはVIA AVIONと印刷されている。これは仏語で「航空便で」であり、万国に通じる。
conveyer コンベヤー、運搬人
invoice 送り状
via 道、経由で
trivial つまらない事(三本道)
deviation 脱線、誤差(道から離れる)
obviate 未然に防ぐ(道でぶつかる-通さない)
obvious 明白な(路上近くに横たわる-目につく)
pervious 通過する、明白な(道を通り過ぎる)
previous 以前の(前の道を行く)
devious 辺鄙な(道から離れている)
voyage 航海、旅
convoy 護送する(道を共にする)
envoy 特命全権大使
convey 運搬する
conveyance 運搬、譲渡証書
サーキット
(it=行く)
ラテン語ire
車のスピードを競うF1レースは同じコースをぐるぐる回る。その環状コースをサーキットcircuit(circu=周り+it=行く)と呼ぶ。
「名前の頭文字」等によく用いるイニシャルinitial(in=中に+it=行く)は「中には行って行く」が原義で「手始めの、最初の」からである。その名詞イニシエーションinitiationは宗教での「入会の際の洗脳」の意味で用いられている。「洗脳」が強く印象にのこるが「開始、入会式」を意味する。形容詞のイニシャチブinitiativeは「イニシャチブを執る」のように「主導権、率先の」を意味する
circuit サーキット
initial 頭文字
initiation 入会式
initiative 主導権
itinerate 遍歴する
itineracy 巡回
itinerant 旅回りの、巡回者
itinerary 旅行記、旅程
ambit 周囲、境界(周りを行く)
ambition 野心(名誉を求めて歩き回る)
ambitious 野心的
coition 性交
initiate 始める、入門を許された、入会者
transit 通過する(横切って行く)
transition 変遷
transient 一時的の
perish 滅ぶ、枯れる(完全に行ってしまう)
perishable 枯れ易い、破壊すべき
サ-クル
(circ,cyc=環)
ラテン語circus
学生の間では「サ-クル活動」が盛んだと聞く。特に運動部に入ると時間が制約され、キツイことが理由とか。サ-クルcircleは「気楽に楽しむ同好会」をいうが、その基本の意味は「円、環、輪」である。サ-カスcircusは、空中ブランコなどの曲芸を意味するものではく、そのテントのかたち「円形」からだ。ロンドンの「ピカデリ-サ-カス」などのように「サ-カス」の付いた地名がよくある。放射状の道路の中心「円形型広場」のことである。
サ-キットcircuit(circ=円+it=行く)は同じ道路を何回も「循環する」からである。サイクルcycleは景気や周波などの「循環」を意味し「自転車」もある。「自転車に乗ってサイクリング」でも分かる。
circle サ-クル、環
circus サ-カス
circuit サ-キット
cycle サイクル、循環
circular 円形の、回覧
circulate 循環する
circulator 循環器
circulation 循環
circlet 小円
circumference 周囲(周りをめぐること)
circumspect 用心深い(周囲をよく見る)
circumstance 環境(周囲に立っているもの)
circumlocution 婉曲(遠回しに言う)
circumfuse 周りに注ぐ
bicycle 自転車(二輪車)
tricycle 三輪車
encyclopedia 百科事典(ぐるっとまとめたもの)
cyclone サイクロン
cyclometer 測円弧器(輪を回して測るもの)
cylinder 円筒
サ-ビス
(serv=仕える、保つ)
ラテン語servire=仕える、servare=保つ
日本語で「あの店はサ-ビスが良い」のサ-ビスserviceは「お客に対するもてなしが良い」の意味サ-ビスは「召し使いの奉仕」が原義である。「値引きする」意味でサ-ビスを使うのは日本独特なので要注意。その動詞サ-ブserveはテニス等の球技を始める時の第一打を言うが「仕える」から「試合の始めにお願いする」という謙虚な気持ちの表現だ。
リザ-ブreserve(re=元に+serve=保つ)はウイスキ-の商標にもなっているが「元に引っ込めて保つ」より「保留する、予約する」である。
コンサバは服飾用語で馴染みがないかも知れないがconservative(con=一緒に+serve=保つ)の日本的略語で「保守的」から「伝統的格調高い」という意味でファッション雑誌に登場する。食後のデザ-トdessert(des=離れて+sert=仕える)もこの仲間出「給仕を離れる」から「食事の終りに食べるもの」の意になった。
service サ-ビス
serve 奉仕する
reserve 保留する、予約する
conservative 保守的な
dessert デザ-ト
servant 召し使い(仕える人)
sergeant 軍曹(仕える人)
conserve 保存する
conservatory 温室(保存する所)
deserve に値する(十分に尽くすに値する)
observe 見守る(目の前に保つ)
subserve 追従する(下にあって仕える)
preserve 保存する(前もって保つ)
reserved 控え目な(自己を引っ込めて保つ)
reservoir 貯水池、貯蔵所
サイン(sign=しるしをつける)
ラテン語signare
芸能人などに「サインをお願いする」はMay I have your autograph, please.
でサインは使わない。英語のサインsign「署名する」の動詞で、書類やホテルでの署名はsignatureである。また野球で捕手が投手に「サインを送る」はシグナルsignalを使う。もちろん「信号機」もある。
デザインdesign(de=下に+sign=印をつける)は「印をつけて計画する」であり、デザイナーdesignerというと服飾デザイナーを指す場合が多いが「計画する人」から「設計者、図案家、陰謀者」である。
sign 合図、記号、署名する
signature 署名
signal 信号機、合図する
design 計画する、計画、意匠
designer 設計者
signet 印章
signify 象徴する、意味する
significant 意味の深い
significance 意味深長
assign 割り当てる(に印をつける)
assignment 割り当て、宿題
consign 委託する、預金する(共に署名する)
consignment 委託
consignee 荷受人
resign 辞職する(再び署名する
resignation 辞職(表)
designate 支持する、選任する
designation 支持、選任
シリーズ
(sert=結ぶ、置く)
ラテン語serere, pp.sertus
新聞の連載物、映画の「寅さんシリーズ」や野球の「日本シリーズ」など一連のものseriesは「結合したもの」の意味だ。音楽会のコンサートconcert(con=共に+cert=sert=結ぶ)は「共に結びついて」開催されるものであり「協調、一致」もある。ワープロのキーボードには文字間等に挿入するキーにinsert(in=中に+sert=結ぶ)とある。「中に結びつける」から「挿入する」である。
series シリーズ、連続
concert 音楽会、協調
insert 挿入する
serial 連続する、続き物
seriate 連続的に配列する
serried 密集した(結ばれ固まっている)
asert 断言する(自説に結びつける)
asertion 主張、断言
asertive 断定的
desert 捨てる、不毛の、砂漠(結合を解く)
desertion 捨てること、荒廃
dissertation 学位論文(別々に分けて論ずる)
insertion 挿入、記入
exert 発揮する(力を外に出す)
exertion 発揮、努力
スケール
(scan,scend,scal=登る)
ラテン語scandere
スケールscaleは「目盛り、ものさし、規模、度量」などを意味するがもう一つ「はしご」がある。そして動詞の「はしごを登る」が原義である。「天秤ばかり」は古いノルド語からで別語源。
CTスキャンcomputer tomography scanはコンピュターで脳などの断層面をテレビ走査する装置でスキャンは「一歩づつ登る」が原義である。スキャナーscannerは絵や文章の情報をデジタルに変換する装置「読み撮り機」でその読み取る様は「一歩づつ登る」である。
エスカレーターescalator(e=補助語+scal=登る+tor)のtorはエレベーターelevatorの語尾を付け語呂合わせしてできた造語である。エスカレーションescalationはこのエスカレターから近代に生まれた新語。
scale 目盛り、規模
scan スキャン
scanner スキャナー
escalator エスカレーター
escalation 漸次拡大
escalade はしご(を登る)
ascend 登る、出世する
ascent 上昇、上り坂
ascendant 上昇する、祖先(系図を登る)
ascensive 上昇的
ascendancy 優勢、支配
descend 下りる
descent 降下、下り坂
descendant 子孫(系図を下る)
condescend 目下にへり下る(相手とともに下る)
condescension 目下にへり下ること
transcend 超越する(越えて登る)
transcendent 卓越した
transcendental 卓越した、超人間的
transcendence 超越