どうも、お久しぶりでございます
ゼロです
最近映画は一杯観てはいたんですが初見の作品が多くってどうしても画像を撮るタイミングが分からなかったり眠る時に観たりと言うのが多くて更新出来てなかったですね~
これからも脱力気味にゆっくりやっていこうと思います
それでは、そんな脱力している僕が今回紹介する映画はこちら!!
太陽を盗んだ男
(1979)
「青春の殺人者」の監督やTVドラマ「悪魔のようなあいつ」の脚本を担当した長谷川和彦が監督
「ザ・ヤクザ」や「ションベンライダー」などの原作や脚本をしたレナード・シュレイダーが脚本
そして、音楽は「傷だらけの天使」や「太陽にほえろ!」などでお馴染みの井上孝之
そんな彼らが作り出した今作は歌手で有名なジュリーこと沢田研二と「仁義なき戦い」や「トラック野郎」でお馴染み菅原文太のダブル主演!
さぁ、どんな話か非常に気になりますね~
それでは内容を!
中学の理科教師である木戸誠(沢田研二)は過去に持ち合わせていた教師への熱意が完全に失せてしまい脱力しきっていて常にフーセンガムを膨らませているから学生から「フーセンガム」と呼ばれていた
教師に向けた熱意は他の事に向けられていただけだった
彼は日本全体を巻き込むほどの野心を持っていた
そんな彼が修学旅行のバスで居眠りをしているとなんとバスジャック(伊藤雄之助)に合ってしまう
犯人は武装をしており警察も手が出なかったのでついに夜が来た時に捜査一課の山下満州男警部(菅原文太)が現れ作戦を練る
バスジャック犯の要求を伝えるために単身バスから出された木戸は山下警部と共に再びバスに戻り作戦を結構
犯人を瀕死にさせてしまったが人質の生徒たちは無事に家に帰ることが出来た
木戸と山下はこの時ヒーローになった
そんな木戸はある日、変装して催眠ガスを入れたスプレーを持ち交番へ
巡査(水谷豊)にガスを吹きかけ気絶させ拳銃を奪う
その銃を持ち、そして小型爆弾などの武器を持ち木戸が潜入した場所は原発
彼の目当ては当然、プルトニウム
木戸はプルトニウムを手に入れるがすぐに警備が現れ戦うことになる
だが木戸も準備がよくなんとかプルトニウムをその手にして脱出
彼は野望を叶えるための素材を手に入れた
彼の野望とは原子爆弾をその手に作り政府に脅迫することだった
木戸は脅しじゃないと伝えるために金属プルトニウムの欠片と梅干しを入れたダミー爆弾を国会議事堂に置き去り警察庁に電話をしてダミー爆弾の場所を教える
そして、その電話の中で木戸は一つ目の要求をする
それはこれからの電話相手は山下警部にするように要求
警察は要求を呑み山下警部をこの事件の関係者となる
木戸は近くのホテルに泊まり山下警部がいる事を確認してから自作のボイススクランブラーを付け山下警部と電話をする
まず初めの要求として「プロ野球のナイターを最後まで放送する」ことを言う
原爆を脅しに使い木戸の要求は実現させた
そして、木戸は山下に向けて「9番」と名乗る
木戸は次の要求を探そうとするが浮かばない
自分のやりたいことが見当たらないのだった
そんな中彼の体にも放射能による異変が現れてくる
どうしても要求が出てこない木戸はアングラなラジオ番組のDJをやっているゼロこと沢井零子(池上季実子)が公開録音をしているときに電話をして色んな人の要求のアイディアを貰うことになった
その中で零子は「ローリングストーンズ来日」を思いつく
木戸は数あるアイディアの中から零子のアイディアを第二の要求とすることを決める
山下警部は太陽を盗んだ男を捕まえることが出来るのか!
木戸誠の要求通りローリングストーンズが来日するのか!
と言う感じです
とにかく勢いのあると言うべきかパワーの有り余った映画と言うべきなんですかね
演出とかも結構面白くてプルトニウムを盗むシーンなんかは市川崑監督や実相寺昭雄監督などの演出でよくある止め絵だったり、同じシーンの銃撃戦シーンでは効果音がゲーム音のピコピコ感ある音だったり
キャラクターもまた沢田研二さんの脱力感あふれる仕草が木戸誠というキャラクターに説得力がある上にとんでもなくぶっ飛んだキャラなはずなのに愛らしさすら感じるようになってたり、菅原文太さんの強面感があのラストシーンの正義の役のはずなのに怖い!って言う感じになったりとなかなかに面白いキャラクターになっていたんでしょうね
そんな癖まみれな今作は一度観たらすっごい癖になる人は癖になると思います
僕はなりました!
ついでに密かに来日していたマーティン・スコセッシ監督は今作を薦められて観に行き気に行ったようで監督との対話もしたそうです
そこで言われたのが長谷川監督は彼の「タクシードライバー」を超えるような作品が作りたいという気持ちで作ったというのが分かるような対話内容だったそうです
言われて見ると結構共通点がありますよね~!
だから好きな作品になったんですかね
さて、長々とお付き合いしていただきありがとうございます!
では!