- 黄龍士/清流出版
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黄龍士は中国清代の棋聖ですが、中国人でも並べて勉強した人は少ないでしょう。
そして、この本を書いたのがマイケル・レドモンド九段というのがまたおもしろい。
呉清源さんも今の名人と変わらないくらい強いとおっしゃっていました。
古典詰碁を見ても分かるように中終盤の技術や読みは何世紀も前にほとんど完成されています。ですから、近代は序盤の研究に重きが置かれたのも自然な流れです。しかし、そこに付け入る隙ができたというか、今の日本の棋士は海外の棋士に力負けしてしまう事が多いです。
この時代の中国の碁は、今でもそのような傾向がありますが、序盤からいきなり戦いというのが多いです。今まではあまり注目されていませんでしたが、そうした碁からも学ぶことが多いでしょうね。