
白先
玄玄碁経の老僧入定という問題。
呉清源さんが解説した本では原図であろうこの図になっています。
しかし、この図では作意に沿わないコウになってしまうのです。

これはこれで黒の最善の応手がすごいですが。

呉さんが原本にしたものにはこれが解答として載っていたそうです。
作成された当時の玄玄碁経に解答はなかったと思いますが、おそらくこれが作意でしょうね。
しかし、この手順には欠陥があって、黒6では9という妙手があって生きなのです。

橋本宇太郎さんはその作意を汲み取って、この図を改訂玄玄碁経に載せていました。
しかし、これではワリコミが見え見えの美絵みえブログ です。
先の図ではいきなりワリコむと死なないようになっています。
芸術性の高いオキからの手順が成立していなかったのは残念です。
一つ目や二つ目の手順が消えてなくなってしまうわけですから、改訂も良し悪しですね。