王銘エン九段著「純碁」

この純碁というルール、すごく分かりやすいのでアメリカ人に囲碁を教えるときはこのルールで教えようかと思ったくらいです。

石をたくさん置いた方の勝ちという単純明快なルールなので石の取り方とコウを教えるだけで対局ができます。

大昔の切り賃というルールは聞いたことはありましたが、「生きるための二眼は地として数えない」と言われてもちんぷんかんぷんでした。でも、これを読んで、目からウロコでした。(☆。☆)

王メイエン九段は著書の「ヨセ絶対計算」もそうですが、本人は単純で簡単なことだと思って説明しているわけですが、どんどん専門的になっていくのでアマチュアの有段者でも一読で理解するのは難しいと思います。まさにメイエンワールド。(・∀・)

ちょうど数学がものを数えるところから始まり、ないものをあるものとして考えるゼロの概念などから、幾何学にまで及んでいるのに似ていると思います。

現代では当たり前ですが、なにもないのに「りんごが0個ある」と数えられるのは高等で数学的な考え方だと思います。当たり前のことが難しいたとえのつもり。(・・;)

韓国の囲碁大学や慶応や早稲田の囲碁の授業ではこういったことも教えているのでしょうか。どんな授業なのか受けてみたいです。

純碁のルールはすごく単純なのでオセロや将棋と同じように始められます。二眼で生きというのは教わらなくても、打っているだけで覚えられます。

もっとも、純碁でなくても囲碁は簡単で誰でも始められますよ。

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