昨日、囲碁サロンで連碁を打っていると碁笥のガラスの白石に蛤のものが混ざっていました。そこで蛤碁石の表裏についてうろ覚えで川端康成の「名人」にあった話をしました。僕はそこで本因坊秀哉名人が蛤の貝の模様がないほうを表だとして木谷実七段が裏向きに打つと表になおしたと話しましたが、冷静に考えれば名人が黒を持つはずがありません。きっと、先後を間違えて伝えたのでしょうが、誰も気づいていませんでした。
意外だったのはそこで連碁を打っていただいた方々が古碁にはあまり興味がなさそうだったことです。
たしかに上達するには現代の碁を並べていれば十分ですし、最新定石もそこから学べます。それでも国を問わずトッププロが江戸時代や明治の名手の碁を勉強するのは、定石や詰碁、ヨセなどの知識を身に付けるのは当然のこととして、碁が本質的に強くなりたいからだと思います。
小林光一九段や依田紀基九段が若手や観戦記者が新手だと言っている局面でそれは秀策先生、それは瀬越先生が打ったことがあるということをおっしゃっていたという話を読んだときはやっぱり一流は違うなあと感心しました。
僕が15級くらいのころに初めて並べたのは本因坊秀策でした。碁に凝っていた米長邦雄永世棋聖が将棋棋士としての初任給で買ったのが御城碁譜。碁を打つ人なら誰でも古碁を並べるものだと思っていたので、古碁があまり知られていないのは意外でした。

意外だったのはそこで連碁を打っていただいた方々が古碁にはあまり興味がなさそうだったことです。
たしかに上達するには現代の碁を並べていれば十分ですし、最新定石もそこから学べます。それでも国を問わずトッププロが江戸時代や明治の名手の碁を勉強するのは、定石や詰碁、ヨセなどの知識を身に付けるのは当然のこととして、碁が本質的に強くなりたいからだと思います。
小林光一九段や依田紀基九段が若手や観戦記者が新手だと言っている局面でそれは秀策先生、それは瀬越先生が打ったことがあるということをおっしゃっていたという話を読んだときはやっぱり一流は違うなあと感心しました。
僕が15級くらいのころに初めて並べたのは本因坊秀策でした。碁に凝っていた米長邦雄永世棋聖が将棋棋士としての初任給で買ったのが御城碁譜。碁を打つ人なら誰でも古碁を並べるものだと思っていたので、古碁があまり知られていないのは意外でした。
