升田幸三―名人に香車を引いた男 (人間の記録 (36))/升田 幸三
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去年、図書館でこの本を借りて読んで返したら

「お母さんまだ読み終わってへん」

ってことでまた借りた本です。

ルームにも書いてますが、今まで読んだ本の中で一番好きです。

将棋のプロになるのを母親に反対されたから、家出して、自力で将棋大会で活躍して、プロに弟子入りし、名人に香車を引くまでになるというすさまじい精神力の持ち主です。

将棋の棋風も今までの棋士とは全然違っていて、さまざまな新戦法を生み出し、先手の矢倉では負けなしで将棋の寿命を百年縮めたと言われました。今では三百年とも言われています。

升田さんのそういうところも好きで「升田将棋選集」も図書館で借りて棋譜を並べてました。

口も八丁手も八丁の升田さんが書いただけあって、解説もおもしろいです。

ゴキゲン中飛車

木村名人がこの局面であえて定跡の8八銀とは指さずに7八銀と上がって、意味ありげに升田幸三をニラんだ。しかし、ここで角を換えずにこの手をとがめようと指せば木村名人の思うつぼだ。というようなことが書いてありました。

だから、お母さんに

「この本は棋譜が解説してあるだけじゃなくて、前に借りた自伝みたいに読み物としてもおもしろい」

と言ったことがありました。

でも、あとでお母さんが読んでみようとして、やっぱりあきらめてたのを見たときはちょっと気の毒でした。(´・ω・`)

自伝のほうは将棋を指さない人でもきっとおもしろいです。

将棋が好きな人はぜひ棋譜も並べてみてください!

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