高校の現代文のテストの最後に、「次の文を読んで何字以内で意見を述べなさい。」という問題があったとさ。

その文の内容はというと、「現代の日本語は乱れている。様々な造語や乱れた文法が飛び交い、日本語本来の美しさが失われている。」とかいうありがちなものでした。

僕はまたつまらないこと言ってるなと思い、「言葉とは日々変化するものであって乱れなどない。江戸の昔と今では同じ日本語でも全然違う。ましてや、平安時代のものなどにおいては改めて勉強しないと理解できないほどである。平安時代と今の日本語の違いを乱れだと誰が言うだろうか。乱れているのではなく変化しているだけなのだ。」とかなんとか書いたにょ。

後で知ったのですが、平安時代に書かれた文章にも、「昔ならこうあるべきところを今ではこのようにおかしな書き方をしている。」というものがあったそうです。結局、年寄りが昔の日本語が正しかったといつの時代も言ってるもんなのさ。

テストが返ってきたよ。小論文何点かな~?わくわく。o(^-^)o

ん?0点?

字数制限はオッケーでした。

もう、だるいから先生には何も言いに行きませんでした。

その1年後くらいに古典の先生が言いました。

「受験のとき、現代文の問題で文を読んで書く小論文はその文に対して否定的なことを書いてはいけない。問題を作る教授もその文が好きで選んでるわけだからな。」

なるほどね。