12月末に大阪であった囲碁大会。
僕は二段で出場しました。

三局打って、一局目は完勝。二局目は相手がコウダテを間違えてくれたので、辛勝。三局目は相手の失着で勝ちが舞い込んできました。

三戦全勝で迎えた第四局、対局相手のおじさんがふと僕に言いました。

「この大会は三勝以上で景品がもらえるから、兄ちゃんはもう何かもらえるな。
俺はまだ二勝だから、これに勝てれば景品がもらえるな。」

「へぇ。そうなんですか。」(負ける気なんてさらさらないけどな。)

「お願いします。」

「お願いします。」

この人、けっこう早打ちでいろんなとこにポンポン打ってきました。
僕もずいぶん俗な打ち方をしましたが、結局、大差で終盤まで来ました。
そして、相手がダメに一手入れました。
僕は手抜きして他へ打ちました。そして、次の相手の一手にはっとしました。

…両アタリ。

6目くらいの石がブチ抜かれて12目損しました。

(こ、これでも足りているのか…。)

かなり動揺しました。

僕はつい、

「やってしまいましたねぇ。」

などと言いましたが、相手は無言。マジだ。

そして、終局。

結果は僕の勝ちでしたが、捕らぬ狸の皮算用、最後まで油断大敵ですね。

四勝したので、2つ景品がもらえました。扇子と焼酎です。

家に帰って勝利の美酒に酔いました。