久しぶりにちゃんと本を読んだので記録というか感想。
最初、文章が下手だな、と思った。
短い”た”止めが多くて小学生構文に見えてしまったことと、人物の相関関係がわかりにくくて。
読み進めていくうちに、”た”止めは気にならなくなり、
むしろそれがリズムを作っているように感じてきた。
途中まではある程度先読みができて
「あー、この人殺されるわ」とか
「次はこいつがターゲットか」と思っていたのに、
最後の章で「は?」という展開が多発。
予想外で、天才的といえばそれはそう。
折原…お前急に牙剥くやん
俊太郎…お前は…お前は結局どっち側の人間なの!?
ラストシーンでエルが急死したことの意味は何!?
美沙子が乗り移ったとでも言う??
テンポ良くて読みやすかったけど、最後は読者側の想像力と考察力にすべてぶん投げられていて
「え、いや…ちょっと!?説明を!」という感想。
読後感は微妙と言わざるを得ないかな。
こういう、どう捉えても正解であり不正解…みたいな読者が最後のパスを持っていられる物語が好きな人には良いかも。
私は単純構造の頭なので、もうちょっとスカッと明示して終えて欲しかったかなと。
でも、複雑に絡んでてとても面白かったと思う。