その後、怒りがおさまらないA君は、B課長に電話をしました。


「なぜ、約束を破って旅行に行かれたのですか、失礼ではないですか?」と、

B課長はそれに対して「何を勝手なことをいっているんだ、そんな約束はしていないだろ!!」と
想像もしない言葉が返ってきて、A君は反射的に電話を切ってしまいました。


そして、「もう二度とあの人とは、付き合わない!」と叫んだのでした。



その後、A君を呼び出して、ことの真相を聞くことになりました。


A君の言い分。
取引先のB課長からメールで依頼を受けて、A君は、なかなか時間の取れないC社長にアポイントを
取り、苦労してようやく面談日を設定し、メールでB課長にその報告をしたのでした。


ところが、行ってみると、有休をとって旅行に行っていた。
A君は、これは、明らかにB課長に問題がある。というものでした。



B課長の言い分。
確かにC社長の面談の依頼はしていたが、面談日が設定されていることは知りませんでした。
日々の仕事が忙しく、A君からのメールを見逃しており、C社長との面談の件については
優先順位が下がっていたのです。


B課長としては、メールを見逃したといえ、
「こんな大事なことは、普通は電話をしてきますよね?私がメールを見逃したことが悪いとでも
言うのでしょうか?」ということでした。



これは、確かに困った問題です。


A君はメールを送ったからといって、何も返信がないのに、相手が了承したと思い込み、
実際に面談に向かってしまったのです。

しかもC社長を連れて。。。


これは、確かにA君のミスです。
勝手にメールを見ていると思い込んでしまい、一番重要な確認作業を行いませんでした。


また、B課長も依頼しておいて、連絡が来なかったからほったらかしにしているのも問題です。
最後にメールでやり取りをしてから、3週間以上を連絡をしていませんでした。



とはいえ、A君の仕事の仕方には大いに問題があったのは確かです。


コミュニケーションは、互いの相互関係がないと成り立ちません。


相手を思う気持ちであり、自分だけの都合や主張だけをしていたら、成立しないのです。


当然、A君は後日上司と謝りに行って、何とか許してもらいましたが、
担当からは外されてしまいました。(1年後に再度担当に戻りましたが。。。。)



理由がどうあれ、どんな時でも人は自分を正当化しまいがちです。


理由があるにしろ、独りよがりの筋の通らないものは、言い訳になってしまうのです。


メールはいつでも手軽に出来るので、便利ですが、その分注意が疎かになりがちですので、
十分注意したいものです。