教育もコスト。。



最近、やたらと社員教育の重要性が指摘されます。



確かに社員教育は重要で、すばらしい社員教育をされている企業はたくさんあります。


電話の対応ですら、教育を受けている会社と受けていない会社では、大きな差が出てしまうものです。



とはいえ、良い社員教育を行ったからといって、会社の業績が回復するのか?

といことは、非常に重要な問題です。



なぜかいいますと、以前に流通業を営まれた社長さんから、相談を受けたときの話で、


その会社その地域では、かなり有名企業で、言ってみればその地域の名士と呼ばれる

会社でした。



その会社も数年前から、業績が伸び悩み、今後の対策をどうして行くのかといのが、


悩みだったのです。



そんなときに、ご訪問する機会があって、業績の話をされていたので、私が話を聞いたかぎりで、

大分資金的にもあまり余裕がなく、無駄なコストが多く発生していたので、


「話をお伺いすると、仕入れが一括管理出来ていないようなので、まず、すべての仕入先を見直しをして、

出来ることなら一括管理したらいいのではないですか。また、大幅なコストの見直しをするべきですね」


というような話をさせてもらいました。



社長は、”実はあんまり気にしていない”というのです。



なぜなら、秘策があるとのことで、「なんですか?」とお伺いすると


その会社は、流通のほかに自社で小売のお店を数多く展開されており、


最近その業績が伸び始めているので、ここでいっきに拡大したい意向をもっていました。



そのために、社員教育を徹底させ、サービスの充実をはかり、他社との差別化すれば、

売上が今の倍になる手ごたえを感じているというのです。



私はかなり無理があると感じたので、意見を率直にいったのですが、社長は、聞く耳を持ってくれず、


ここ6ヶ月間で全社員教育と研修の徹底をはかって、すばらしいサービスができれば、


業績が何倍にも跳ね上がると何度もおっしゃっていました。



それから時間が経ち、心配していた通り、1年を持たずにその会社の業績は半減し、今でも回復の兆しは


見えていない状況に陥っているのです。。



ここで重要なのは、教育もコストだということです。


確かにすばらしい教育をすれば、サービスを受ける側は喜んでくれるでしょう。



ただし、教育にはお金が掛かるのです。


それ以上に、時間が掛かるということを、この社長は理解していませんでした。



・限られた時間とお金の中で、どうやっていくのか?

・最優先事項は、何なのか?


それを見極めて、一番優先事項が高いものから手を付けないと、

取り返しのつかないことになりかねません。


優秀な人は、降ってはきません。


取るのもお金が掛かりますし、育てるのはもっと大変です。



教育は重要ですが、その辺を理解していないと、やってから後悔するということが、

意外と多いのです。


しっかりとした計画とタイミングを見ないと、同じ過ちを犯すかもしれません。