お客様は神様か?



よく営業先で知り合いの社長などと話をしていると、”お客様は神様だ”と言う方がいます。


私はその発想を持っていませんので、なぜ、そう思うのかを聞いてみると、


神様だという方は、必ず、

「だって、お客様がいなければ、商売は成り立たないだろ、まして、お金を落としてくれるのだが、大事しないと」


決まってそういう話をされるのですが、確かにお客様がいないとどんなビジネスも成り立ちませんし、

お客様を大事することは、当然のことだと思っています。



ただし、お客様を大事にするのと、神様だという発想を持つのことは、全く別のものです。



いつも、違和感を持つのは、お客様を神様だといいながら、売る側の視点に立っているということです。



神様だといいながら、遅い時間に電話したり、メールで事が済むような用事でも、時間をとって会いに行って、

商売の話をしたりする。



また、そういう方に限って、”営業は足で稼ぐものだ”といい、手当たり次第、アポイントをとって訪問し、

お客様をがっかりさせていることに、気づいていないのです。


最悪の場合、家まで張り込んで営業したり、土下座をしたり。。。。


確かに昔はそれで良かったのかもしれません。


現代において、これが、営業として当然だと思っているのは、大きな間違いだと思うのです。



そして、落胆させたお客様に、自分の背負わされた数字のために、ダメ押しで訪問し、下手をすれば、

出入り禁止ということになるわけです。



お客様を神様だといいながら、平気で相手が嫌がることをしてしまう。


これでは、いつまで経っても固定客など増えるわけがないのです。



商売は、ある程度の信頼関係がないと成り立ちません。特に中小企業は、大手と違い社会的な信用度が

もともと低いですし、認知度もないので、お客様との関係を間違えると大きな打撃を受けます。


だからと言って、”御用聞きになれ”といっているわけではなく、普通に真摯な態度で接するだけで

良いのです。



ダメなものは、ダメといえる関係でないと、仕事が欲しいからと言って、相手の無理を聞いて仕事をとっても

最終的に苦しむのは、自分たちです。



それをやらないためにも、うそをつかない、必要以上の無理はしないなど、お客様の質や予算等の脚きり基準

を明確に決めておく必要があります。



お客の気分を盛り上げて、気持ちよくさせて、運がよければ、物を買ってもらう。。。

この発想が、お客様が神様だという発想の根本です。



対等な立場で仕事をしていくのは、確かに難しいですが、お客様が神様だと思うのであれば、

お客様が誤った考えをもっているのであれば、それを指摘して、正しいやり方を教えてあげることぐらいは

やって欲しいものです。



これだけ、情報が氾濫しているのであれば、昔と違い、情報を顧客の方が持っているということも当然

起きてきますし、商談前に、ライバル会社のすべての価格表をチェックし、金額を必死で下げてやろう

という方も大勢います。(それは、もちろん正しいことです。)



これだけ、ものがあって、情報が溢れているのであれば、自社の商品の差別化は難しいですし、

ましてや、数をこなしたからと言って、売れる時代ではありません。



お客様の数を増やすことよりも、お客様との接する質を増やしたほうが、どれだけ効率が良いのか

ということです。



商品で差別化できないのであれば、付加価値や人で差別化するのも一つですし、いろいろと考えれば、

出てきます。


この視点は、お客の身になって考えることが最も重要なのです。



いまだに、営業の姿勢や質を変えないずに、むやみに数をこなす、お客を神様であるという発想をもっている

方がいますが、その発想を捨てないと、本当に取り残されていまうのではないでしょうか。。



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