GTR2のレースレポを書くのは久しぶりです。
2/7、芝浦GT鯖で行われたGT500レースのご報告。
さぁさぁ、またもやってきてしまいました。外車であるマクラーレンに乗るというハンデを背負って、日本車相手にどこまで勝負が出来るかというチャレンジです。(笑)
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芝浦GTでは、毎晩練習鯖が立てられているので皆さんレースに向けて練習走行に余念がありません。
私も時間があるときはお邪魔して、本番に向けての練習をしていました。
ところがマクラーレンでの出場が始まったこのシーズン。さすが外車というだけあって、私はここ最近乗れていないレースが多く、マクラーレンというクルマの走らせ方に毎晩頭を悩ませていました。
まぁ具体的に言えば『ダウンフォース』と『タイヤ』なのですが(笑)
そのとき一番悩んでいたのは、いわゆる『一発屋』的な性格から抜け出せないで居た事です。
予選ではかなり頑張って、国産車勢を脅かすようなグリッドを獲得する事もあるのだけれども、
いざレースとなったときにそれが続かない。
このクルマ、ウェイトバランス上私がドライブするとかなりリアタイヤを酷使するんですね。
なのでレース用のセッティングはミディアム/ハードという形にセットしていたのですがそれでもリアの方が減っていってしまい、6~7周するぐらいにはとても収拾がつかなくなってしまう・・・。
現在4-8にしている羽(フロントスプリッターとリヤウィンング)を、
もっと起こしてみたりもしたのですが根本的な解決策にはならず。
なんとかリアタイヤを減らさないような、ドライビングが出来ないのか!
悪戦苦闘しているうちに、レース当日が来てしまいました。
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PM21:00、サーバーにJOIN!
練習走行をしつつ、先日まで考えていた事の答えあわせをしてみることに。
セットを変えないでリアタイヤの消耗を抑えると言う事は・・・
自分のドライビングスタイルを少し変えてあげる以外にない。
しかし、リアの消耗を抑えて走ると言う事はイコール、タイヤのグリップを100%使わないということ。
絶対的な速さを犠牲にすることになるのです。それはダメだ!
予選は12番手で終えました。
いざレース・・・だがこのまま行ったところで結果は目に見えていると思った。
レース中盤からスピンしまくりのgdgdレースになってしまうだろう。
それがイヤなら、やっぱりドライビングスタイルを崩さずクルマをいじるしかない!
決勝目前でのセット変更!大バクチです!
ミディアム/ハードでリアが減りすぎてしまうなら、フロントをソフトにする事でバランスを取ってしまえ。
これならレース序盤は『曲がる』マシンでポジションアップが期待できるし、
レース後半は良い感じにフロントがタレてマシンの挙動はマイルドになる。
念を入れて、リアの羽も少し上げる。4-10だ。
デフォ車でRS-Rに乗るときもたまに使うことがある作戦。これが吉と出るか凶と出るか。
オープニングラップは無難に切り抜けた。ポジションは4つ上げて8番手。
国産車だから容易にこちらのインに入ってくるのはわかっている。
だからこそ、外車はコーナー侵入でインに飛び込まれても慌てず、
クロスラインをとって立ち上がり加速で勝負する。
クルマの調子はなかなか良い。フロントがまだ ”残ってる” うちにどれだけプッシュできるか!?
07年式Zで勢いを見せるzima4649さん。ここ最近ほんと速いです。
外車は立ち上がりでの加速が勝負どころ!
若干zimaさんがイン巻きして失速されたところを交わしてゆく。
3周目に入ったところで周りの様子もだいぶ落ち着き、クリアラップがとれるようになる。
ここがプッシュのしどころです。
フロントタイヤのグリップも上がってきて、まもなく下り坂に突入するところ。
どうやらソフト/ハードというタイヤチョイスは当たりだったようです。(`・ω・´)
つい先日まであれほど落ち着きの無かったマクラーレンがこんなに大人しい子になるなんて。
リアタイヤのスライドを曲がるために積極的に使用できる状態に、今まさになっています。
ドリフトじゃないけど、グリップ走行でもない。微妙なタイヤのスライドを利用して走るこの感触!
最近よく思うのですが、これってレースシムでもカートでも4輪でも共通するのでは?
レーシングカートにも乗るようになった今、特に自分はそう思います。
精神的にもよく集中できていて、この3周目からピットインするまでのラップタイムは特に良かったようだ。
Lap3:1:55.026
Lap4:1:55.289
Lap5:1:55.444
Lap6:1:55.553
Lap7:1:56.278
http://shibaura.ddo.jp/SHIBAURA_SGT500/index_004_Sepang-GP.html
6周目には07'ARTANSXのよどさんに譲られる?形で4番手浮上!
次の周では、ウワサの香港人AGURIさんにも勝負を仕掛けることに成功。3番手へ!
ついに表彰台圏内へ上り詰めた。ここから更にCALIBERさんとkart555さんにも迫りたいところです。
が!ここまで予想以上のペースで飛ばしてきた事で燃料消費が予想以上になっている事が発覚!
7周目終わり。8周目に入るところ。予定より早くピットインになります。
予定より早めのピットのため、給油量も変更しなければならない。
2周ぶんぐらい余裕をもってピットアウトしました。
すると、1コーナーでsatorukoさんと微妙なタイミングとなり交錯する。
ここでsatorukoさんの前に出てプッシュできなければ確実に厳しい展開になるだろうと思ったので、
タイヤが温まっていない状態でのギリギリのブレーキングでsatorukoさんのイン側に滑り込んだ。
satorukoさん。まさか零式が勝負を仕掛けてくるとは思っていなかったのか?少し体勢を乱す。
これはチャンス!と思ったがそれどころじゃない。
こちらも大きく体勢を乱し、あわやスピン一歩手前の状態!
間一髪で立てなおし、2コーナーを曲がる。
その後もタイヤが温まるまでかなり厳しい戦いを強いられましたが、
なんとかsatorukoさんの前を死守しました・・・
そこからプッシュを続けると、先ほどバトルをしたAGURIさんが見えてきた。
どうやらピットワークで前に出られてしまったらしい。
ストレートで抜きに掛かるも、AGURIさんの強烈なブロックに少々肝を冷やす。
1コーナーではリヤに軽くこつんと当てられ、またまたあわやスピンの状態に!
本当にヤバかったのはこっちだった。こちらも間一髪で立て直して今度はHunkyDoryさんを追う。
ハンキーさんは1スティント目の燃料を相当積んで走ることを事前に聞いていたので、
ピットでは確実に前に出られてしまうだろうと予測していた。そうしたら、やっぱり前に行かれてるし;;
気合いのブレーキングでクルマをねじこみ、少々苦しいラインながらも前に出ることが出来ました。
この時点で私は、ピット前に上のポジションにいた2台。
kart555さんと、CALIBERさんが気がかりだった。今どこにいるんだろう。
どうやらkart555さんはインラップでスピンし大きくタイムロスをしていた。
CALIBERさんはピットワークで必要以上に給油しすぎて、こちらも大きくタイムロスしてしまったらしい。
と、言う事は・・・!?
14ラップ目。zima4649さんがピットに入ったため、2番手に上がる。
そして15LAP目に入る直前となったとき。
トップを走るtaka&tomoさんがピットに入ったという情報が飛び込んできたのです。
事実上のトップ浮上です!
そこからは2番手を走るHunkyさんのことだけを考えて走った。どうやらAGURIさんやsatorukoさんとのバトルで思ったほどペースが上げられなかったらしい。
私もミスをせず、安定してラップを刻むのが超プレッシャーでした。(笑)
そして18周のレースを終え、チェッカーフラッグ!
外車が有利になる富士とかでなく。セパンというコースでの外車勢優勝です!
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このレースの結果にはほんとに自分でも驚きました・・・
もともと芝浦でのレースでは勝ちを狙いに行っていたわけでもなかったし、
練習鯖でもそれほど調子が良くありませんでしたし。
完全に、決勝直前でのセット変更が大当たりしてしまった格好です。
このレースの半分ぐらいは奇跡で出来ています。(笑)
まぁそのセットを生かせるかどうかも、
如何に決勝で安定して速いドライビングが出来るかだったんですが・・・
モトが安定して速く走れるために作ったセットなので、卵が先か、鶏が先かという論理ではありますね(笑)
外車でも勝てないわけじゃないということを証明できたのは良かったかな。
まぁ、芝鯖以外では私はNSXに乗りますが・・・(笑)
あとがき。
『宇宙人自重してねw』と、言われていた・・・かどうかは知らないのですがw
とにかく速い人を抑えるためにジャイアン鯖管様が提案したハンデだったのが、
そのハンデを跳ね返して勝ってしまったので、
恐怖の特別性能調整がどうなるのかどうか心配でありました・・・
結果。
『まぁ~、いつも出来ることって訳じゃねぇから、いいだろ・・・』みたいな(?)流れで、
通常のウェイトハンディだけで次戦のSUGOにも出場できる事に。
ジャイアン鯖管様最高!!
(おわり)