本日本栖湖にて 2回目の進水式&乗艇練習。

本日のコンディション
  天気:晴れ 夜から雨(予報)
  気温:20度~27度(5:00現在の予報値)
  風    :7:00まで無風 日中に向かい2~3m程度の北からの風
  波    :風に伴い変化 やや立つが大きな影響はないレベル

  体調:自宅で3時間の睡眠をとり、梅干を1つ摂取。 2時間若の運転後、僅かに残る空腹感の状態で、集中力・意識共に良好。肉体疲労もごく僅かな状態。


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進水式&乗艇練習

 気持ち良く晴れた6月の日曜日。
本栖湖にやって来ました。
今夜から関東地方は雨予報という事で、貴重なお天気。
富士山もカサを被っています。
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 現地に到着後、昨日リペアした艇を浜まで運搬。
進水式は、塩とお水でお清めをして、航行の安全を祈願。(沈シマセンヨウニ…)
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 左から ワイルドウォータースプリント艇 シットオンタイプカヤック(サーフ用?)×2艇

 全艇共水面に浮かべ、水漏れが無い事を確認し、いざ試乗!
シットオンの方は、前回同タイプで経験済みという事もあり、安定航行。
艇長が短く喫水も深い為か、感覚は掴みやすい。
この調子ならレーシングもいけちゃうか⁉︎

 続いてワイルドウォータースプリント艇(レーシング)
安全の為、長めの係留ロープを艇に繋ぎ、浅瀬から離れない様に、且つ万が一の時はタグって岸に戻れる様に対策。

いざ試乗!

アレ⁉︎さっきのと勝手が全く違う‼︎

 コレは気を引き締めて、先ずは艇に慣れることから始める事に。

ステップとしては
  ①浜なりに艇を浮かべて乗ってみる。
  ②艇尾を浜に付けた状態でバランス感覚を掴む。
  ③艇尾を離してバランス感覚を掴む。
  ④漕ぎ出して戻ってくる。
  ⑤桟橋からの乗艇。
  ⑥係留ロープ無しで乗艇。

先ずはステップ①。
 片脚づつ乗り込むのだが、ボトムが丸い形状の為、既にグラグラ。
乗艇時、体の重みで底を付く事が唯一の安心感。(この時既に脚元はビシャ×2)
半分浮いた状態で、水に浮く感覚を掴む。
この向きだとパドル操作に限界がある為、岸から垂直方向に姿勢を変更。

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   ※岸から垂直方向に置いたワイルド艇。奥から覗く富士山とのツーショットの為に半分引き上げ。
   (横から)

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  (正面から)

ステップ②
②の状態でバランス感覚を掴む。
自転車の練習でいうところの 補助輪付き。
まだ前には進まないが、パドルを使ってバランスをとる。(乗り込む時は艇尾を浜に着けたまま少し浜から離れた位置で。)

コレがまた安定しない!

意識を艇の安定に集中させる。
どうやらこの手の艇は脚の踏ん張り方にポイントがある様だ。
まだ上手く説明出来いないが、コクピットの足元に付いている踏ん張り(ストレッチャーという)にかけるつま先の力の入れ方で、左右の揺れがコントロールできる。
あとはパドルを水面に叩いたりしてバランスをとる。
慣れてきたところで、少しずつ前に出てみる。

ステップ③
自転車の補助輪を外した日の恐怖を思い出した瞬間。
少しずつ前に出ると艇尾は “ジョリっ” という鈍い音を立て、それまでの安定感が抜ける。

     浮いてる‼︎

この フワッ とした感覚。
不安定な艇に対する恐怖と緊張感。
安定させる為だけに集中させる意識。

まだまだ楽しむどころの騒ぎでは無い。

艇の安定感覚を掴むまでは前後進の繰り返し。
あぁ、陸ってありがたい。

左右の安定感を掴み始めたところで、いよいよ冒険の始まり!(←大袈裟)

ステップ④
緊張と興奮の一周目!
一周と言ってもロープの届く範囲。まだまだ浅瀬から離れられません。
バランスをとりながら、ユックリ、ユックリ。
さっきよりも岸から離れると、急に襲って来る恐怖感!
カヌーって、この小さな小さな恐怖感を一つづつ乗り越えていくことに喜びを見出すスポーツなのでしょうか?
なんて事を考えていた瞬間!

    “アリャっ⁉︎” 
                                  ドボン‼︎‼︎!

『カヌー乗艇中は、集中を解いてはいけません。』
などという注意書きはどこにも無かった…グスン

  初めての  “沈”

本栖湖は水深が深く、水も冷たいので、低体温症による水難事故が多い湖。

絶対に避けたかった “沈”

しかし浅瀬に助けられました。半身ずぶ濡れになったものの、そこは運良く膝上。手を付き艇から脱け出す。
いや、トッサに身体が反応して脱け出せた。が、正解。
 これである意味吹っ切れた。

    “1度濡れたら何度も同じ!”

今日の本栖湖の体感水温は思っていた程ではなく、風に冷やされることによる低体温症に注意すれば大丈夫と判断。残り30分と区切りを付けて続行を決意。
繰り返し練習を重ね、沈の脱出も上手くなった。(←大事だけどあまり自慢出来ない)

3周程したところで艇からの水抜きのコツを見つけた。
それまでは、入っても僅かだった為、艇全体を持ち上げて排水していた。
しかし艇の半分くらいまで浸水すると、流石に艇全体は持ち上げられない。(←足が着いたとしても重くて上がらない)
そこで、スプリント選手がやっていた姿を思い出し、見様見真似でやってみた。

     “楽‼︎”

なるほど。理に適ったやり方である事がよく分かった。
やっぱり経験から学ぶことは大きい。
百聞は一見に如かず。

やり方は簡単。
⑴沈したら先ず艇尾に回り込む。
⑵足が着くところまで着いたら、艇尾を力一杯沈める。
⑶艇尾に水が溜まったら、艇尾を半回転させながらコクピットの開口部から水をこぼす。
コレだけ。
1~2回で終わる。

結果、今日の練習ではこのステップが一番 長かった。

ステップ⑤
桟橋が無かったので
水面に近い岩からの乗艇。

桟橋からカヌーに乗り込む時は、チョットした工夫が必要。
先ずパドルを使ってコクピットの開口部で艇を押さえ込む。そして片脚づつ乗艇。
最初から不安定なので、細心の注意が必要。
なんとか乗り込めたので、今度は降艇。
乗艇の逆の手順で慎重に。。。

引き上げ予定時刻にはまだ余裕があったが、濡れた身体を冷やす風が吹いてきた為、今回は早めに切り上げる事にした。

 
撤収作業後、急いで着替えを済ませると、緊張が解けた為か基礎体力不足の為か、運転席で寝てしまっていた。

慣れない事に疲れたのだろう。今日はユックリ休むとしよう…。


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 ※楽しくカヌーをやる為に

単独でのカヌーの練習は推奨しておりません。
初めての方や慣れない方は、経験者の指導を受けることを強く推奨します。
また、各地域には カヌー協会 等、カヌーに精通した団体も多数あります。
団体によっては体験会を開催しているところもあります。
地域のスポーツ課等に相談してみてください。
同じ志を持つ仲間と共に感動を共有するのも、格別なものがありますね。
自分のスタイルに合った仲間を探すのも、カヌーの醍醐味の一つでは、ないでしょうか?
あくまで自己責任ですがね♪