こんにちは。
学校嫌いゼロ先生です。
「命令に従うより、人の願いを聞き入れよ」
古代ローマの喜劇作家でもあり、詩人でもある「プブリウス・シルス」の言葉です。
「こら、お前たち、しゃべっている暇があるなら、早くやりなさい」
ある書写の時間の一コマです。
次の時間も、隣のクラスで書写を行いました。
同じように、おしゃべりに夢中になっていて、なかなか進まない子がいました。
そこで、私の出番です。
前のクラスとは作戦を変えました。
命令からお願いにシフトしたのです。
なぜか?
命令は、上司が部下に、上から目線で言うものです。
そこにあるのは、上下関係。
だから、命令はやらされ感満載です。
下手をすると反発しか産まないことも…。
しかし、お願いは、相手の気持ちに寄り添っています。
自分がどうなりたいかが明確で、前向きになれます。
すると、感情も穏やかになり、普段の表情もにこやかになれます。
「ねえ、みんなにお願いがあるんだけど、聞いてくれるかな」
「は〜い」( 全員 )
「みんな、今、『近づく春』って書いているよね」
「はい」( ほぼ全員 )
「上手に書くコツがあるんだけど、聞きたい?」
「はい、聞きたいです」( ほぼ全員 )
「それは集中することです。
そのためには、手本をよく見て、
一画一画、思いを込めて書くことです。
しゃべっているヒマはありません。
上手になりたい人は、実行してください」
教室が静かになり、みんなが一心に、
半紙に向かって書くようになりました。
そこで、提案です。
「命令からお願いにシフトしてみませんか」
もしあなたが、お子さんに注意したくなったら、…
もしあなたが、お子さんに、言いたいことがあるなら、…
もしあなたが、いつもにこやかでいたいなら、…
「こら、〇〇〇〇しなさい」
ではなく、
「お願いがあるんだけど、聞いてくれる」
へ。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。