結論を申し上げます。
お母さんが自分の理想に沿ってヘルプし過ぎると、
「お母さんの望むいい子」になるということです。
しかし、子どもはお母さんの期待通りに生きることに疲れてしまうことがあるということです。
実は、小学校2年生の長男に
「死んでしまいたい」
とため息を疲れたお母さんがいました。
お母さんはショックを受けたそうです。
なぜか?
彼女はその子に期待をかけ、優秀でいい子に育つように、とても大切に育ててきたからです。
小さいときから、色々な習い事にチャレンジさせてきたそうです。
成績も良く、親の言うことをよく聞く、
心やさしいいい子だったそうです。
いじめられているわけでもなく、
特に問題があるわけでもなかったようです。
では、なぜ、その子は、「死にたい」と言うようになったのでしょうか?
質問です。
その子は、どんな思いで生きてきたのでしょうか。次の2つから、選んでください。
A:自分の望んでいることをやっていた。
B:お母さんの望んでいる通りにやろうと頑張っていた。
答えは、Bです。
なぜか?
その子が今ある状態を「うれしい」と思っていれば、「死にたい」などと言うはずはないからです。
では、どんなお母さんなのでしょうか。
気になりますね。
お母さんは、活動的で元気な人です。
朗らかで上昇志向の強い人です。
そのお母さんは、子どもの頃から親の言うことをよく聞き、よく勉強したそうです。
「子どもが生まれてからは、その意識が子どもに向き、いい子に育てたい、優秀な子に育てたいと焦りを感じることがあった」
と正直に話してくださいました。
そして、息子は、そんな親の期待に沿って生きようとする子だったそうです。
「あの子のために」と言う気持ちに偽りはないと思います。
しかし、その気持ちが「愛」として伝わっていれば、息子は「死にたい」などとは、言わなかったはずです。
ところが、母親が自分の理想に沿ってヘルプしすぎたたために、
目指すしたのは、「彼なりのいい子」ではなく、
「お母さんの望むいい子」になってしまったのです。
彼の無意識は、それを受け取って欲しくて、
お母さんに向けてメッセージを発していたのです。
「お母さんの期待通りに生きるのは疲れるよ」
という合図だったのです。
では、どうすればいいのか?
まずは、お母さんがちょっと立ち止まって、今を楽しむことです。
あるがままのお子さんと一緒にいることを楽しんでみてください。
お母さんが力を抜けば、子どもも楽に生きられます。
親が生活を楽しんでいれば、子どもはそれが生きるということなんだと学ぶはずです。