もし、あなたが、新規事業に取り組みたいと思っているのだが…

もし、あなたが、事業計画書のアイデアはあるのだが、それを実現するための人脈が…



もし、あなただったら、このような相談に、どのように対応しますか?


thinking time




そんなときは、
「できることから始めることです」
と、アドバイスします。


なぜか?


行動すれば、次の現実が見えてくるからです。



ここで、新規事業を考えたある女性の話をしたいと思います。


彼女は子どもに関する新規事業を考えていました。

しかし、資金、人脈情報、全てありませんでした。

どうしていいか全くわからず悩んでいました。ただ、情報を得るための行動は続けていました。


ある日、たまたま近くで開催されていた講演会に参加して、とってもいい話を耳にしました。

彼女なら「自分の事業を成功させるヒントを知っているかもしれない」と。
勇気を振り絞って、休憩時間に聞いてみました。

「子どもたちのために、新しい事業を考えているのです。何か参考になる本はありませんか」

「それなら、以前アメリカで出版された『ABCD』というとっても面白い本があります。それなら、きっとお役に立てるのではないでしょうか。

彼女はその日からその本を探し始めました。今の時代なら、インターネットがあるので、すぐに見つかるかもしれません。しかし当時は、なかったのです。

まず、近くの書店に行き、聞きました。だが、わかりませんでした。

隣町の、大きな書店でいろいろ調べてもらいました。

しかし、日本語に訳されたものはないという返事でした。

大手の出版社にも電話して聞きました。誰も知らないという返事でした。

ならば、教育関係の団体なら知っているかもしれないと思い、電話帳で調べ、次々に電話して聞きました。

しかし、知っている人は、いませんでした。教育関係者の講演にも行きました。著名な先生に手紙を書いたりもしました。

しかし、一向に本は見つかりませんでした。


みんなが彼女に聞きました。
「なぜその本が必要なのですか」と。

その度に彼女は、自分の夢を語りました。
話しているうちに、どんどん頭の中でやりたいことが、ハッキリイメージできるようになりました。

さらに、自分の思いを伝えることも上手くなってきました。

そうなると、その話を聞いた人が、参考になる本を紹介してくれるようになりました。

紹介された人から、さらに紹介を受けてたくさんの人に会いました。


こうして、彼女は自分に必要な情報を得て、人脈を作ることができました。


探している本は見つかりませんでした。
しかし、彼女は必要なものを全て手に入れることができました。

行動することで、次に何をすればいいのか、ヒントを得ることができたからです。

つまり、行動することで、次の現実が見えたのです。