こんにちは 

算数ギライをなくす活動をしているゼロ先生です。

いつもお読み頂きありがとうございます。



次の三角形で、辺BCを「底辺」としたとき、

頂点Aから底辺に垂直にひいた直線ADの長さを「高さ」といいます。

これは、あなたがよくご存知の三角形の底辺、高さの定義です。

図 三角形

{9E7AD83A-F2FB-4994-BEBB-45F2CBE67728}


もし、高さが、頂点Aから、底辺に垂直に引いてないとしたら、…


次の問題の三角形の「高さ」を

あなたは、どのように説明しますか?



次の三角形のADは、「高さ」といえるでしょうか?


また、三角形の面積は、次の公式で求められるでしょうか。

考えてみましょう。


三角形の面積 = 底辺 × 高さ ÷ 2



では、始めましょうか。



(問) 次の三角形で辺BCを底辺としたとき、ADの長さも「高さ」とします。

この三角形の面積も、「底辺 × 高さ ÷ 2 」で求められるか考えましょう。


{84C34A1A-8DC1-400B-BD91-41FC198EBC5B}



登場人物
あおいさん、つばさ君、ゆいさん


(見通し)

ゆい:「底辺 BC =6cm、 高さ AD =4cm

1マス =1cm   、 AD が高さ 」


つばさ:「これって、おかしくない。だって、前の時間、

「頂点Aから底辺に垂直ひいた直線ADの長さを高さとする」

と定義してるんだよ。高さが頂点から底辺に垂直に引いてないよ」


あおい:「三角形の面積 = 底辺 × 高さ ÷ 2

この公式は成り立つの?」



ゼロ先生:「平行四辺形に直して 、面積を求めてみましょう」



今日の課題は、「高さが底辺上にない三角形の面積を、平行四辺形に直して求める」です。



あおいさんの考え … 三角形2つ分

{1E6784E7-7442-4FF5-AA05-4DD29F56C3B9}



底辺 = 6cm、 高さ = 4cm

三角形の面積は、平行四辺形EBCAの半分だから、

6 × 4 ÷ 2 = 12    答え  12 ㎠


つばさ君  … 三角形の一部をを移動

{BC0B49E3-2B46-4099-870D-6B22C6387A6E}


底辺 = 6cm、 高さ = 2cm

三角形の面積は、平行四辺形HBCGと同じだから、

6 × ( 4 ÷ 2 ) = 12    答え  12㎠



ゼロ先生:「 だれか、2人の考えをまとめてくれますか?」


ゆい:「どちらの考えでも、式は、底辺 × 高さ ÷ 2 になります」



つばさ:「ぼくのやり方でも、あおいさんのやり方でも

面積は、12㎠ で同じになるね」



あおい:「結論が出たね。

つまり、高さが底辺上にないときも、三角形の面積は、

底辺 × 高さ ÷ 2 で求められるということですね」


つばさ:「ADは、高さと考えていいんだ」


(まとめ)
高さが底辺上にないときも、三角形の面積は、「底辺 × 高さ ÷ 2 」
で求められる。

《ワンポイントアドバイス》
何かを証明するとき、
2つの方法でやると、
結論の信ぴょう性が増します。


今日の算数タイムは、これで終わりです。
次回の算数タイムを楽しみにしてください。