3,200円の25% と 3,200円の25%引きのちがい?
あなたは分かりますか?
しょうた:「3200円のリュックが800円で買えるよ」
つばさ:「どうしてそんなに安いの?」
しょうた:「3200円のリュックが25%引きだからだよ」
しょうた君が3200円のリュックが800円で買えるとみんなに言っています。
しょうた君の言っていることは、正しいのでしょうか?
では、今日の問題をよく読んで考えていくことにしましょう。
(問)
定価3200のリュックが、25%引きで売られています。
リュックのねだんは、いくらでしょう。
ゼロ先生:「見通しを立てましょう」
あおい:「定価3,200円は、もとにする量だね」
つばさ:「25%は、0.25。割合は、0.25 だね」
あおい:「あれ、これじゃ、値引額しか出ないよ」
つばさ:「それってどういうこと」
あおい:「わたしは、1- 0.25 が割合だと思うよ」
ゼロ先生:「見通しを整理しておきます」
(見通し)
定価‥‥3,200円 ‥‥もとにする量
割合‥‥25%‥‥0.25、1- 0.25
リュックのねだん‥‥比べる量
ゼロ先生:「課題は、リュックの売値です」
ゼロ先生:「2人の意見の食い違った割合から見ていこう」
つばさ:「割合は、25%引きだから、0.25」
では、数直線図でみることにしよう。
数直線図1 〈 定価の25% 〉つばさ
つばさ:「言葉の式で考えると、もとにする量 × 割合 = 比べる量
だから、3200円 × 0.25 = 800円」
あおい:「つばさ君、値引額と売値を勘違いしてなーい。定価の25%引きだよ」
つばさ:「あーそうか!25%引きは、値引額なんだ」
あおい:「定価 - 値引額 = 売値と考えれば、いいよね」
つばさ:「あおいさん、頭の中がスッキリいしたよ。ありがとう」
整理すると
定価 - 値引額 = 売値
3200円 - 800円 = 2400円
答え 2400円
数直線図2 〈 定価 - 値引額 〉あおい
あおい:「割合を求めると、割合 = 1-0.25 。
つまり、
定価の( 1-0.25 ) 倍と考えればいいの。
だから
もとにする量 × 割合 = 比べる量
3200円 × ( 1- 0.25 ) = 3200 × 0.75 = 2400
答え 2400円
ゼロ先生:「あおいさんのは1つの式でスッキリしてるね」
(まとめ)
リュックの売値は、定価 × ( 1 - □ ) で求める。
(ふりかえり)
つばさ:「定価の25%と定価の25%引きのちがいが、よくわかったよ。
定価の25%は、800円。これは、値引額」
あおい:「定価の25%引きは、2400円。これは売値」
これで今日の算数タイムは、終わりです。また次回の算数タイムを楽しみにしてください。